2009年3月22日日曜日
書評「面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則」 本田直之著 大和書房 1000円(税別)
書評「面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則」 本田直之著 大和書房 1000円(税別)
この本が面白いのは、面倒くさがる、という性質を否定的に評価せずに、そこから、面倒くさくてもこれさえすれば日々の生活を変えていけるというシステムを構築する方法を提示している点です。
その中で、最もいい、と思えたのは「時間割で動く」(p108)です。
つまり生活の中のあらゆる事柄をすべて時間割にして、毎日一定の型に沿った生活をするということを勧めている章です。
これは、と私が思ったのはなぜか、というと、発達障害の人たちがキャリアアップしていく際に、このシステムを使えると思ったからです。
発達障害の人たちは、変化が嫌いです。毎日同じような生活をしていくことを好みます。だから、クリエイティビティの必要な仕事はあまり向かないかもしれないと私は思っていましたし、キャリアアップをするのにも無理があるかもしれないと思いこんでいたのです。
ただ、著者のように時間割で仕事をしていくことで、面倒でも、変化が嫌いでも、確実に変化していける仕組みは構築できますし、それに沿って行動すれば、自分の望むように自分を変革できるのです。
もちろん、どのように時間割を立てるかというのは、自分の指針がなければ、作れませんがそれは、発達障害のある人が、誰かと相談しながら作ればいいわけで すし、この本でも自己流で物事をしていこうとするほうが「面倒くさい」ので、コーチングやマニュアルの活用、つまり、誰かと相談することを推奨していま す。
確かにビジネス書なのですが、読み替えると、私のような活用法もあるかと思います。
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