2008年12月21日日曜日

「大好き」が増えるということ

 息子と接する時間がかなりあるのですが、彼の人生をみていると、子どもの人生とは「好きなもの」が増えるプロセスなのかもしれない、と感じます。

 生まれて1歳を過ぎるころには、かなり手足を動かせるようになった息子ですが、当初は散歩はあまり好きではありませんでした。それが、今では何回も連れて歩いているうちにずいぶん楽しみにするようになりました。

 消防車も救急車も以前は全然関心を示さなかったのですが、「乗り物絵本」のイラストタッチが彼のお気に召したらしく、以来、消防車・救急車は彼にとっての「大好き」です。

 そして、親である私。最初は、とくに関心を持ってもらえなかった(生後1か月くらいはそう見えてしまいます)のですが、今では「おかあしゃん」がいないと、夜も昼も開けず、昼寝もままならない、というくらい熱烈なラブコールを頂いています。

 そう考えると、外来に来ている子供たちに、どうやって「子供の精神科に来てよかった」と思ってもらえるかどうか。「大好き」の増えるプロセスに、子どもの精神科も参加したいと思います。

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