英語力つくと「省エネ脳」 学習期間で活動に差 | |||||||
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この記事を読んだお父さん、お母さんたちは、「やっぱり、早期教育は大事だ」と感じる可能性は高いのでしょう。そして、早期教育に英語を、という潮流が主流となるのかもしれません。
私はどっちでもいいや、といういい加減派なので、あまりそう感じないのですが・・・。
ただ、普段外来で来てくれる人たちとお話ししていると、気になるのですが、ほとんどの方の抱いている感想です。
「発達障害は、治りますよね?訓練で、普通の子たちと同じようになるんですよね」というものです。
現在の発達障害のとらえ方としては、一言では「一生もの」です。ただ、発達障害になぜなるのか原因が分からない以上、どんなふうになっていくのかは予想と、これまでの諸外国での研究や報告の蓄積でしかわかりません。だから、「治る」かもしれませんが、おそらく前述の研究から考えて「一生もの」の可能性が高いのです。
ただ、日本だけなのか他の国や文化圏がそうなのかわかりませんが、「人間、鍛えれば、勉強すれば、頑張れば、望ましい方向に変化する」という思考が、非常に多いように思います。
発達障害が「治る」、しかも「療育して」「頑張れば」「治る」という考えは、そういうところからきているのでしょう。
早期教育も、人間が人生の「早期」で、「頑張って」「鍛えれば」「望ましい方向に変わる」と考えているからできることでしょう。
それはそれで素晴らしい考えです。でも、それだけでいいのかな、と私は思ってしまうのです。
じゃあ、今暮らしている発達障害の人たちは、頑張らなかったの?療育しなかったの?という疑問がわきます。そんなはずはないんです。頑張らなかったのでもないし、療育しなかったわけでもないでしょう。
早期教育や、「頑張れば望ましい方向に人間は変化する」という考えだけを推し進めるのは、辛くはないかなと思うのです。
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