2009年9月7日月曜日

方言

 私の住んでいるところは、東北地方なので方言がはっきりわかります。私としては楽しくて好きなので、いつも使いたいのですが、この地方にずっと住んでいる人たちにとって、方言=カジュアル、標準語=フォーマルのようです。

 外来でお母さんたちも当然のように標準語で話してくれます。でもだんだんと私と会い続けているうちに、方言が出てくるようになるのです。

 そうなると私も、おお、ついに私もカジュアルとして認められた、日常の中に入ったのだなあとうれしくなるのです。

 ある不登校の女の子のお母さんが彼女と一緒に来てくれています。お母さんは、私と会うときはたいてい緊張するようでした。いつもいつも、丁寧な標準語で慎重にお話をしてくれるのです。それはありがたいのですが、もうすこしゆっくりしてくれても・・・と私は勝手に思っていました。

 先日のことですが、前述のお母さんと外来でお会いする機会がありました。なんと家でおばあちゃんが転倒して骨折してしまい、家事をするためにお母さんが職場から介護休暇をとって家にいるというお話でした。でもそのときに、外来に来てくれている彼女がとてもしっかりして、お母さんと一緒に家事(炊事も含む)をしてくれるので、本当にありがたいし嬉しいということでした。

 このお話の間中、お母さん、方言を使っていたのです。なんだか、私もお母さんと少し距離が近くなったように思えてうれしかったです。

 まだまだ彼女も外来に来たい、と言ってくれているので、またお母さんと会う機会があるでしょう。また方言でお話ししてほしいです。

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