2008年6月30日月曜日

精神鑑定

 
精神鑑定にとって、これまでの常識を覆すことが起こりつつあるようです。



判断分かれる精神鑑定 難しい法的な評価

記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年6月30日】

 茨城県土浦市の3人殺害事件で27日、無罪を言い渡した水戸地裁土浦支部の判決は公判中に行われた精神鑑定を重視、心神喪失で刑事責任能力はないと判断した。だが精神鑑定の扱いをめぐっては最近、裁判所によって判断が分かれている。

 最高裁は4月の傷害致死事件の判決で「合理的な理由がない限り(専門家による精神鑑定結果を)十分尊重すべきだ」とする初判断を提示した。

 東京都渋谷区の短大生殺害、切断事件で兄の元歯学予備校生に対し、東京地裁は5月「死体損壊時は多重人格状態で、心神喪失状態だった」と結論づけた精神鑑定を認定。「殺人を有罪、死体損壊は無罪」とし、鑑定重視の姿勢を示した。

 一方、渋谷区の夫殺害、切断事件で東京地裁は4月、「心神喪失」とした鑑定に縛られず、犯行前後の行動などから「完全責任能力があった」と認定した。

 精神鑑定の扱いについては「精神医学を法的に評価する司法精神医学がまだ確立されてない」(ベテラン裁判官)との意見があり、大きな課題があるのが実情。

 来年5月から始まる裁判員制度では、一般市民が責任能力の有無を判断することになる。鑑定はその指針になる重要な判断基準であり、分かりやすい鑑定が今後ますます求められている。



(以下、psycho)

 精神鑑定はなんのためにするのでしょう?それは、刑事事件の被告が事件を起こした時に精神的に異常をきたしていたかどうかを、事件後に(起訴後が多い)専門家が判定し、被告の人権を守るためでしょう。すくなくとも、私の解釈ではそうなってしまいます。

 しかし、それでいいのでしょうか?

 誤解を受けるとしても、私はそれは違うのではないか、と思うのです。もちろん、刑事事件の被告の人権を無視しなさい、と言いたいわけでもありません。

 少なくとも、犯罪をしてしまったらその罪は償うものでしょう。精神に異常をきたしたとしても、それは別の問題であって、犯罪をしたという事実と一緒にしないほうがいいのではないか、ということです。精神鑑定は、私のこの主張では、あまり意味がないのではないか、と思えるのです。

 それに、刑事事件の被告(=加害者)の人権は守るべきだとしたら、同じくらい被害者の人権も守らないといけないのではないでしょうか?








2008年6月29日日曜日

セクハラ、では終われない。


 これは人間の錯覚の起こした事件、と思うのは、私だけでしょうか?セクハラ、だけでは終わらないと思うのですが。


女性障害者にわいせつ行為 青森・下北事務組合施設

 下北地域広域行政事務組合(管理者・宮下順一郎むつ市長)が運営する青森県下北地方の知的障害者更生施設で、男性指導員(54)が1年間にわたり、利用者の成人女性にわいせつな行為をしていたとして懲戒免職処分になっていたことが28日、分かった。

 同組合によると、男性指導員は昨年5月から数回、夜勤中に女性を誘って体を触るなどのわいせつな行為をしていた。「申し開きできないことをしてしまった」と話しているという。

 今年5月20日午前零時ごろ、巡回中に女性が自室にいないことに気付いた別の指導員が、男性指導員がいた娯楽室から出てくる女性を見つけ、発覚した。

 同組合は26日付で指導員を懲戒免職、施設長を戒告の処分とした。宮下管理者は「許し難い行為。ご家族に深くおわび申し上げた。今後は職員のモラル向上に努めたい」と話した。
2008年06月29日日曜日

(以下、psycho)
 
 こういうタイプの事件は、場所と人が違うだけで、各地で起こっていると思います。

 私は、これは人間が権威に依存している、つまり、権威に対して人間は弱いので、権威を持ったとたんに自分がやたらとえらくなったような錯覚に陥ってしまうのではないかと思うのです。そして、好き勝手していいのではないかと勘違いしてしまい、自分の欲望を暴走させてしまうのでしょう。

 これも依存症ではないでしょうか。

 依存症は、それなしではいられない、というなにか(物質でも、行動上のプロセスでも)があること、と私は思っているのですが、人間は権威が好きなので、権威に依存してしまいがちで、権威がなしでいられないという状況になるのではないかと思うのです。そして、権威でもないものを人間は権威と思いがちです。だって、権威が大好きですから。
 
 この記事の加害者もそうなのでしょうと思います。権威をもった、と錯覚したのでしょう。単に、施設のスタッフであるというだけで、スタッフはメンバーがいろいろなことをする上でサポートをするというだけの役割です。それを権威と錯覚してしまった・・・。

 ばかばかしい、そう思います。

 そして、このような事件はモラルの向上では、変わらないと思います。人が、権威が好きで、権威に依存しがちで、自分が権威を持ったと錯覚してしまいがちだということから、対策を考えないといけないだろうなと思います。

 でも、いったい対策ってどうしていったらいいのでしょうか。私にもわからないですが、一人の知恵ではなくて、いろいろな人の知恵が必要なのかと思うのですが・・・。









2008年6月28日土曜日

精神科への国の政策;やれやれ





精神病床の患者、3割超は受入条件が整えば退院可能  厚労省検討会

記事:WIC REPORT
提供:厚生政策情報センター

【2008年6月27日】

今 後の精神保健医療福祉のあり方等に関する検討会(第5回 6/25)《厚労省》  厚生労働省が6月25日に開催した「今後の精神保健医療福祉のあり方等に関する検討会」で配布された資料。この日は、「精神病床の利用状況に関する調 査」について報告が行われた。  「精神病床の利用状況に関する調査」は、精神科病院1542施設を対象に、入院患者を1割抽出し2月15日時点の状況と1ヵ月後(3月15日)の状況を 調査したもの(P5-P6参照)。入院期間や入院の状況(P17-P27参照)や1ヵ月後の在院状況(P28-P34参照)、退院した者の状況(P35- P39参照)などがまとめられている。  いわゆる「受入条件が整えば退院可能」な患者については、「受入条件が整えば退院可能」とされたのは、患者数全体のうち、33.6%となっている (P22参照)。  また、諸外国の精神保健医療福祉の動向についてまとめた資料が提示されている(P40-P64参照)。



(その1:1.5M)



(以下、psycho)
 私の勤めている地方の精神科病院(精神科のみ)は、この資料の中にあるような、年単位で入院している人がたくさんいます。かれこれ20年以上入院している人も多いようです。
 
 収容することで、地域からそのような人がいないかのようにして、その家族からありがたいと思われていた、私にとってはそんな風にしか見えない病院です。私などが、その病院のその姿勢が好きではないので、何とかしたいと思ってはいるのですが・・・。

 その病院は今、苦労しているようです。
 上の記事のような、国の方針が前面に押し出されると、この病院の恩恵はなくなるのです。そこで、その病院のケースワーカーさんが、家族を呼び出して自宅に患者さんを戻るように説得するのでした。やれやれ。

 それまでは、「よし、まかせておけ」と患者さんである人(おそらくは家で厄介者、と烙印を押された人)を引き受けるような顔をしていたのに、国の方針が変わったとたんに「家に戻ってもいいと思う」というようなことをいわれてしまいまして・・・。家族は困っているようです。

 なぜ私がそんなことを知っているかというと、私の仕事場の隣で、このように患者さんの家族を呼び出して「〇〇さんは、症状も治まってし、本人ももう大丈夫というので、家に戻っていいと思うのですが」と、説得しているのです。
 
 そのたび、患者さんの家族は様々な反応をしています。
 泣き落とし、驚愕、家の現状を訴えまくる、「話が違う」と怒りまくる、・・・。聞いていると、いろんな人がいるなあと思います。
 説得役のケースワーカーさんも、気の毒としかいいようがないです。

 私は、のんびりした役回りなので、なんの負担もないのですが、患者さんの家族も、説得役のケースワーカーさんも、気の毒だなあと思うのです。なんとかできることをしたいと思うのです。

 でも、一番気の毒なのが、この国の政策に振り回されている患者さん本人です。


2008年6月27日金曜日

ニコチン依存症



ニコチンの依存症は、たしかに「依存症」だしね、と思える記事でした。



≪ひょっとして抗うつ薬のほうが禁煙補助薬より有効かも?≫
KEYWORD抗うつ薬|禁煙補助薬|バレニクリン|チャンピックス|ノルトリプチリン

世 界中で一般的に用いられている禁煙治療の薬剤は3つある。1つは経口禁煙補助薬バレニクリン酒石酸塩(チャンピックス;2008年1月承認)、あとの2つ は抗うつ薬で、bupropionとノルトリプチリン(ノリトレン)である。このうちノルトリプチリンをめぐる試験結果で、禁煙補助剤+ノルトリプチリン が、禁煙補助剤単独よりも有効とする報告があり、「それが事実なら、禁煙補助剤+ノルトリプチリンはバレニクリンよりも有効では」と、英国バーミンガム大 学プライマリ・ケア/公衆衛生部門のPaul Aveyard氏らが、最適治療選択を目的とするプラセボ対照無作為化試験を実施した。BMJ誌2008年5月31日号(オンライン版2008年4月27 日号)掲載より。

禁煙補助剤+ノルトリプチリンをプラセボ対照無作為化試験

試験は英 国の国民健康保険NHS(National Health Service)対象の禁煙治療クリニックで行われた。1日10本以上喫煙する18歳以上の禁煙希望者を試験適格者として参加者を募集。ノルトリプチリ ン・禁煙補助剤禁忌や他の抗うつ薬を服用している者を除外し対象として901例が選定された。

参加者は無作為で禁煙補助剤+ノルトリプチリン(445例)もしくはプラセボ服用群(456例)に割り付けられた。禁煙補助剤の選択は対象者に行ってもらい、服薬を厳守してもらえるよう書面での情報提供や看護師による電話相談サポートを提供して実施。

服薬は、禁煙開始日の1~2週前から開始。最初の3日間は25mg/日、続く4日は50mg/日、以後最大投与量として75mg/日を最大6週間、その後1週間減量投与し、試験トータル8週間として行われた。

主要評価項目は6ヵ月時点で禁煙が続いているか、副次評価項目は12ヵ月時点で禁煙が続いているか、薬物の使用状況、副作用重症度評価、ニコチン離脱症状と喫煙衝動。

併用療法の有効性確認できず

6ヵ月時点で禁煙できていたのは、ノルトリプチリン群72例(16%)、プラセボ群55例(12%)、相対リスクは1.34(95%信頼区間:0.97~1.86)だった。
 12ヵ月時点では、ノルトリプチリン群49例(11%)、プラセボ群40例(9%)で、相対リスクは1.87(0.84~1.26)。

禁煙開始日以降に禁煙補助剤+薬剤(両群中央値75mg/日)を行っていたのは、ノルトリプチリン群337例(79%)、プラセボ群325例(75%)で、服薬の割合はプラセボ群のほうがノルトリプチリン群よりも低かった。

副作用に関しては、口渇や便秘を訴えたのはノルトリプチリン群のほうがプラセボ群よりも顕著に高かった。ただし発汗や薬物効果への疑念を呈した割合については僅差だった。

喫煙衝動は両群ともほぼ変わらない。ただしノルトリプチリン群のほうが抑うつ感や不安が抑えられていたが、離脱症状のスコアは全体として相違はなかった。

これらからAveyard氏は、「ノルトリプチリン、禁煙補助剤はいずれもそれぞれに禁煙治療に効果的である。しかし組み合わせての併用療法は単独療法ほどの効果はなく、併用療法が単独療法より効果的であるとのエビデンスは得られなかった」と結論づけた。

文献
Aveyard P et al. Nortriptyline plus nicotine replacement versus placebo plus nicotine replacement for smoking cessation: pragmatic randomised controlled trial. BMJ. 2008 May 31; 336(7655): 1223-7. Epub 2008 Apr 27.

 

 

(以下、psycho)

 この記事を読んで、依存症の人はうつになりやすいことを思い出しました。はっきりと、この文献でそう言っていた、とは言えないのですが(勉強不足でしょう。すみません)、私の出会った依存症の人たちはうつの傾向をもっている人たちが多かったです。

 そうじゃない人もいると思うので、これは私の感想ですが、少なからぬ精神科医はそう思うのでは?と感じています。

 喫煙、しかもヘビースモーカーは「ニコチン依存症」です。いや、ヘビーじゃなくてもそういっていいのではないかと私は思っています。その人たちが、アルコール依存症の人たちと同様に依存物質を断ったら、それは離脱症状もあるし、うつにもなりやすいだろうと思います。
 そういうわけで私は、禁煙治療には、抗うつ薬を使うだろうと思います。

 私は、ただ、ひとりにしか禁煙治療をしたことがありません。

 かなり昔で、レイプの被害者の人です。その人は、部屋でたばこを吸っている時だけが、レイプのことを忘れられてほっとした、そういいました。でも、やめたかった、そういっていたので、ニコチンパッチを使いました。そして、レイプでのPTSD(心的外傷後ストレス障害)に対して抗うつ薬を使っていました。

 効果があったかどうか、よくわかりません。
 その人は、たばこを止められましたが、今度は、ベンゾジアゼピン系の薬剤に依存していきました。

 そう、ニコチン依存症が仮に改善したとしても、次にはまた別の依存対象を見つけて依存していくかもしれない。そのことをこの記事は、というか、この論文著者は考えていないと思うのですが、それも大事だと思うのですが。

2008年6月25日水曜日

学校生活とメンタルヘルス

私の外来にも学校の先生が、生徒さんたちの相談にお見えになります。



≪河北新報ニュース 自傷行為、7割の中学で把握 文科省の保健室利用調査≫

自傷行為、7割の中学で把握 文科省の保健室利用調査

 リストカットなど子どもの自傷行為を養護教員が把握した公立学校は、中学校で7割、高校で8割に上ることが7日、文部科学省が日本学校保健会に委託した2006年度の保健室利用状況調査で分かった。
 調査は約5年ごとに実施。今回は06年10月、計約1100校の公立小中高校を対象に、保健室の利用状況や養護教員が把握した子どもの心身の問題を調べたが、自傷行為の調査は初めて。
 文科省は「保健室は子どもの心のサインを早期に発見できる場で、役割はますます重要になっている」と指摘、養護教員の増員など保健室の態勢充実を図る考えだ。
 調査によると、過去1年間に養護教員が子どもの自傷行為を把握したことがある小学校は9%だったが、中学校は73%、高校は82%と大幅に上昇。児童生徒1000人当たりの自傷人数も小学校の0・2人に対し、中学校3・7人、高校3・3人だった。
 自傷行為に伴うことが多いとされる摂食障害も小学校8%、中学校38%、高校63%と学校段階が進むとともに把握した割合が増えた。
2008年06月07日土曜日


(以下、psycho)

 把握した割合が増えた、と記事にあります。大事なのは、把握して、どうするか、じゃないでしょうか?

 私の外来で、お会いする学校の先生たちは熱心で、いい先生なんだろうなと想像できる方たちが多いです。ありがたいなと思います。先生の中にも、いろいろな人がいるので、精神での症状のある生徒たちを「甘えている」「気合いが足りない」などとしている人も、もちろんいます。が、生徒にとってどんな対応がいいのか模索している先生が、かなり多いです。

 ただ、心配なのは、対応の仕方という方法論が現場の先生方の努力によってのみなされているので、うまくいかないときにそれが学校の先生個人の責任になりがちで、先生個人が自責感にとらわれがちなことです。

 私は外来で、先生方と協力してやっているのですが、これを全国でシステム化したらいいのに、といつも思います。
 先生と会って話す内容ですが、だいたい話題となっている生徒さん(もちろん本人、家族の了承済みの場合に限る)の症状や状態のこと、今後の予測、不測の事態の際にどうするか、というようなことと、雑談です。

 雑談といっても、その先生がどんな人かが分かるので、無駄ではないと私は思います。雑談して、先生と私で協力できそうな点、おたがいに独立して行動したほうがいい点、などを確認もします。

 いうのも恥ずかしいですが、エンパワー、かも・・・、いや、だといいです。

2008年6月24日火曜日

日本の医師数

医学部の定員が増えるそうです。お医者さん、増えるといいですよ・・・ね。

2008/06/24(火)

No.M003788

医学部定員、500人超増 最多時の8000人台回復へ 骨太の方針に明記

政府は20日、地方などで深刻化する医師不足対策として、大学医学部の定員を過去最多だった約8300人の水準並みか、あるいはそれ以上に引き上げ る方針を固めた。2007年の定員は約7600人で、07年に決めた緊急医師確保対策などで08年は約7800人に増えたが、さらに500人超上積みす る。大学施設や教員の受け入れ体制を考慮しながら、今後10年程度かけて段階的に増員する。

月内に閣議決定を目指す「骨太の方針2008」に、定員を過去のピーク時並みの規模に増やすと明記。それでも対策が不十分と判断した場合は、ピーク時を上回る増員を検討する内容も盛り込む方向だ。

舛添要一厚生労働相は20日夕、福田康夫首相と首相官邸で協議し、具体的な増員の規模や時期については、政府の社会保障国民会議が今後まとめる医療費の将来予測などを踏まえて検討を進めていくことで一致した。

舛添氏は新たな医師養成の在り方を検討するため、厚労省内に検討チームを発足させる考えも示した。

政府は将来的な医師過剰や医療費増大を懸念して1982年に医師数を抑制する方針を決め、医学部入学定員は81年の8360人をピークに減少。97年には「引き続き医学部定員の削減に取り組む」と閣議決定した。

地方のほか産科、小児科や救急医療の医師不足が社会問題化したことを受け、厚労省、文部科学省などは2006年、一部の大学医学部での定員増を認めたが、その際も削減方針をあらためて確認していた。

(記事提供:共同通信社)

  

 以下のデータは、厚生労働省の医師の需給に関する検討会(第二回)から、ネットに掲載されていたものを抜粋しました。(psycho)





日米の診療科別の医師数の比較(1)

米国の診療科別医師数 日本の診療科別医師数
Internal Medicine 161,921 内科 74,704
Pediatrics 66,623 小児科 14,481
Family Medicine 64,701  
Psychiatry & Neurology 45,444 精神科 15,460
Radiology 38,132 放射線科 4,710
Obstetrics&Gynecology 37,057 産婦人科 12,400
Surgery 35,403 外科 23,868
Anesthesiology 32,531 麻酔科 6,087
Orthopaedic Surgery 21,478 整形外科 18,572
Pathology 20,560  
Emergency Medicine 19,607  
Ophthalmology 18,385 眼科 12,448
Urology 10,512 泌尿器科 5,941
Otolaryngology 10,165 耳鼻いんこう科 9,174
Dermatology 9,814 皮膚科 7,628
Physical Medicine & Rehabilitation 6,604 リハビリテーション科
(理学診療科)
1,456
Preventive Medicine 6,491  
Plastic Surgery 5,863 形成外科 1,650
Thoracic Surgery 5,693 呼吸器外科、心臓血管外科 3,546
Allergy&Immunology 4,275 アレルギー科 186
Neurological Surgery 4,241 脳神経外科 6,241
Nuclear Medicine 3,880  
Medical Genetics 2,121  
Colon & Rectal Surgery 1,317  
  消化器科(胃腸科) 9,655
  循環器科 8,381
  呼吸器科 3,207
  心療内科 635
  小児外科 613
  リウマチ科 536
  こう門科 352
  美容外科 290
  性病科 29
  気管食道科 17
  その他等 7,307
State Tatals 632,818 日本総数 249,574

日本の診療科名は、医療法において広告することができると定められた診療科名。
米国の診療科名は、American Board of Medical Specialtiesが認定する24の基本領域。
日本と米国の人口比は概ね1対2.3である。
日本の診療科別医師数:平成14年医師・歯科医師・薬剤師調査の医療施設従事医師の主たる診療科名より
米国の診療科別医師数:American Board of Medical Specialtiesの2004 ABMS Annual Report & Reference Handbookより
日米の診療科名が対応すると考えられるものを並べて示した。
精神科は、神経科、神経内科を含む。
産婦人科は、産科、婦人科を含む。



(以下、psycho)
 
 厚生労働省が、何とかして医師不足を解消しようとしているのがわかります。大事なことですから、当然と思います。
 でも、この二つの資料を読んで不思議だと思うことがあるのです。

 ひとつは、毎年7000人から8000人前後を増員して医師過剰にならないのか?ということ。医師過剰になったとき、厚生労働省はどうするのか?いいえ、その前に医師過剰にならないような方法はもうとっくに考えてあるんでしょうね?ということ。
 そのような、予測なしの行動は税金を使っている以上、ありえないでしょうね。私の杞憂と思いたいです。

 もうひとつは、私が研修医のころにも日本の精神科医は1万5千人と言われていました。それが全然増えていない、これはなぜ?ということです。確かに、精神科はあまり人気がないかもと思われる方も多いでしょう。しかし、H大学精神科などでは毎年10人以上も研修医が入局していた時代が続いていましたし、他の大学でもそのような大学はありました(例;広島大学精神科はガンと精神科を関連させた人気の研修科でした)。
 確かに、亡くなるお医者さんも多いでしょう。でも、10年以上全く増加していないというのは、何かおかしい感じがしてしまいます。
 私の考えすぎかもしれませんが。

2008年6月23日月曜日

更年期の過ごし方

更年期。私もいずれ体験するのですが・・・。



≪女性は閉経時のストレスを歩いて減らせる可能性あり≫

提供:WebMD


マラソンをする必要はない - ウォーキングで十分

【1月3日】身体を動かしてもう一度元気になろう。女性が閉経に移行する時のストレスを減らせるのである。

閉経前、閉経期、および閉経後の女性のストレスと身体活動に関する新規研究の最も重要な知見は次のとおりである:

*身体活動度の高い女性は活動度の低い女性よりも報告するストレスが少ない。
*閉経後、身体活動度の高い女性は活動度の低い女性よりも報告するストレス、不安および抑うつが少ない。

研究者らの助言:活動的な人はその調子で続けよう。活動的でない人はこれから始めよう。

「これらの結果は、閉経移行期および閉経後の身体活動を維持または増やすことが、不安、ストレス、および抑うつを含む多様な精神的症状の軽減に役立つ可能性があることを示唆する」と、テンプル大学のDeborah Nelson, PhDらは述べている。

ストレスと閉経に関する研究

Nelson博士のチームは380例の女性について8年間研究を行ったが、研究開始時の女性の平均年齢は42歳であった。

研究開始時には被験者の女性は閉経前であった。研究期間中に被験者は血液検体を提供し、ストレス、不安、抑うつおよび更年期症状(のぼせ、膣の乾燥、または性欲減退など)を10回報告し、2年おきに身体活動度を記録した。

激しい運動から、たとえ本人が運動とみなしていなくても階段を上ることや数街区歩くことまで含めた、ほんの少しの活動でもすべて計算に入れた。

研究終了時までに、20%の女性が閉経に達し(1年以上月経がなかったことを意味する)、18%が閉経に近かった。

どの程度の活動?

一部の女性は他の女性よりも活動度が高かった。それらの女性の燃焼カロリーを1時間に4マイル(6.4km)のペースのウォーキングに換算すると次のようになる:

*活動度が最も高い女性は1.5時間のウォーキングを週5回していた。
*活動度が中程度の女性は38分間のウォーキングを週5回していた。
*活動度が最も低い女性は16分間のウォーキングを週5回していた。

身体活動はストレス管理の点で良い結果を生んだ。活動度が最も高い群および中程度の群の女性は、活動度が最も低い女性よりも、研究期間を通して報告したストレスが少なかった。閉経後、身体活動によって不安および抑うつも減少した。

身体活動は女性ののぼせまたは他の閉経期の身体症状には影響しなかった。

研究は『Medicine & Science in Sports & Exercise』オンライン版で発表された。それを読んで運動したくなったら、用心のためまず医師に相談すべきである。


(以下、psycho)
 以前に書いたように、産後いらいらしたり、妄想的になった私としては、同じようなホルモン環境になる更年期が、今から怖いのです。
 
 更年期を乗り切るために、運動をしなさいとよく聞きますが、はたしてどのくらいしていいのか、わからなかったのです。

 私はあまり運動が好きではないので、できれば、それほどしたくないと思っています。

 ただし、健康のために、というか仕事を長く続けるためになんとか、体が動くようにしなくてはならないと思っています。

 この二つの気持ちをうまく妥協させていかなくてはならないわけで、私にはそれがものすごくめんどうくさかったのです。

 しかし、記事によればもっと面倒くさいことになるようです。週に5回運動しなくては更年期のストレスを乗り切るのが難しい、とのこと、でしょう?
 しかも、一回につき1時間半位もあるいて・・・。どこへ行けばいいのでしょう?

 そのころには今歩き始めたばかりの息子も、もう小学生でしょうし、一緒に散歩なんてまして、何にもしないで母親とただ歩きまくる、という行動を取ってくれるものでしょうか?

 これを忠実に実行されている方、ぜひ教えてください。

 でも、のぼせなどの症状には効果がなかったというのは、ちょっと私にとってはいただけないです。
いらいらや、妄想には、どうなのかな?

2008年6月22日日曜日

処方薬依存症

 
処方薬の依存症って、聞いたことありますか?



≪医療目的外での処方箋薬使用者は薬物乱用のリスクが高い≫


提供:Medscape



薬物乱用スクリーニングは大学生を対象にルーチンに実施すべきであるが、医療目的外の処方箋薬使用歴がなく、医療目的でのみの使用者リスクは一般に高くない。

Laurie Barclay



【3月3日】医療目的外で処方箋薬を使用する大学生は薬物乱用のリスクが高いが、医療目的で処方箋薬を使用し、医療目的外での使用歴のない大学生では、薬物乱用リスクは一般に高くないことを示す研究結果が、『Archives of Pediatrics & Adolescent Medicine』3月号に報告された。薬物乱用のスクリーニングは大学生を対象にルーチンに実施すべきであるが、特に医療目的外での処方箋薬使用歴のある人を対象にすべきである、と研究者らは示唆している。

「処方箋薬の医療目的外使用に関する問題は、米国の大学生においてよく指摘されている」とミシガン大学薬物乱用研究センター(ミシガン州アナーバー)の Sean Esteban McCabe, PhD, MSWらは記している。「ますます多くの証拠から、医療目的外での処方箋薬使用を報告する大学生は、アルコールや他の薬物使用(例:喫煙、大量の飲酒、マリファナ等の違法薬物)に深く関与することが示されている」。

本研究の目的は、4種類の処方箋薬(オピオイド、興奮薬、睡眠薬、鎮静薬または抗不安薬)の医療目的および医療目的外での使用率を評価し、処方箋薬の医療目的使用者および医療目的外使用者で分類した相互排他的な4群において、推定される薬物乱用を評価することであった。

2005 年、ウェブを使った自己記入式調査に対し、米国中西部の大規模な4年制大学に通う大学生3,639名の確率サンプルが回答した(回答率68%)。本サンプルの平均年齢は19.9歳であった。回答者のうち、53.6%は女性、67.4%は白人、12.1%はアジア系、6.0%はアフリカ系米国人、4.2%はヒスパニック系、10.2%は他の人種であった。主な評価項目は、処方箋薬の医療目的および医療目的外での使用と、簡易式薬物乱用スクリーニング検査(DAST-10)修正版で推定される薬物乱用であった。

調査回答者のうち、40.1%は4種類の処方箋薬のうち少なくとも1種類を生涯にわたり使用したことがないと報告した。また、39.7%は医療目的での使用のみ、15.8%は医療目的および医療目的外での両方の使用、4.4%は医療目的外での使用のみを報告した。薬物乱用のスクリーニング結果が陽性となるオッズ比は、処方箋薬未使用者に比べ、医療目的および医療目的外での使用者(補正後オッズ比[OR]:5.5、95%信頼区間[CI]:3.4-7.3)および医療目的外のみでの使用者(補正後OR:6.5、 95% CI:4.0-10.6)で高かった。医療目的のみでの使用者および未使用者では、薬物乱用スクリーニング結果陽性のORが統計学的に同等であった。

「医療目的外での処方箋薬使用者は、薬物乱用のリスクが高かったが、医療目的外での使用歴がなく、医療目的で処方箋薬を使用する人では、一般にリスクは高くない」と本研究の著者らは結論付けている。「薬物乱用のスクリーニングは大学生を対象にルーチンに実施すべきであるが、特に医療目的外での処方箋薬使用歴のある人を対象にすべきである」。

本研究の限界としては、無回答によるバイアスの可能性、DAST-10の項目が薬物に特異的でないこと、DAST-10のカットオフ値が十分に検証されていないこと、他の大学生サンプルに結果を一般化できないことが挙げられる。

「臨床転帰を改善するためだけでなく、自分自身の薬物管理に大きな責任を負う大学生集団での処方箋薬乱用を予防するため、薬物乱用につながりうる処方箋薬を受け取る大学生について、適切な診断、治療、治療上のモニタリングを行うのが重要なことは明らかである」と本研究の著者らは結論付けている。「最後に指摘しておきたいこととして、これらの薬物は、処方通りに使用する大半の患者にとって非常に有効かつ安全であり、処方箋薬の医療目的外使用のあらゆる抑制策においてこの点を考慮すべきであろう」。

本研究は米国立薬物乱用研究所(NIDA)、米国立衛生研究所(NIH)(メリーランド州ベセスダ)による支援を受けた。本研究の著者らは、関連する金銭的関係がないことを公表している。





Arch Pediatr Adolesc Med. 2008;162:225-231.


Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape



(以下、psycho)
 依存性の高い薬を外来で処方するとき、私はちらっと、怖くなることがあります。相手を信用していても怖くなる・・・。

 私が怖くなる必要はないのでしょう。でも、責任という立場を考えると、この処方をしたことでこの人が依存症になり、自分が責任を問われる…かもしれない。だとすると、怖いのです。

 相手のことを考えているのではなくて、自分のことを考えている、いや自分のことしか考えていない、身勝手な怖さだと、自分で十分に分かっているつもりです。だから、相手に依存性が高い薬を出すときに、怖くなることが恥ずかしくて言えないのです。

 それでも怖いと思ってしまう。そんな自分がいやになる・・・。

 矛盾あり、葛藤あり・・・。

2008年6月21日土曜日

がんと不眠症の関係

 化学療法施行中の癌患者には不眠症が多い

[ 訳語付き英語原文へ ]

提供:Medscape

化学療法施行中の癌患者は一般集団より3倍不眠症になりやすいことをある研究が示した。
Crina Frincu-Mallos


【6月13日】(メリーランド州ボルチモア)化学療法施行中の癌患者は一般集団より3倍不眠症になりやすい,という新たな研究結果が出た。

「そもそも癌と診断されたことに伴う生活のストレスレベルに原因があるが,治療から寛解に至るまで不眠症が持続する率は異常に高い」とロチェスター大学医療センター(ニューヨーク州)精神行動医学部准教授のOxana G. Palesh, PhDらは結論する。

寛解中も不眠症率が高いままであることを示した先行研究を踏まえ,Palesh博士らはこう記す。「これら有病率から,行動的要因が疾患要因と相互作用し不眠症率を押し上げていると考えられる」。

博士らの研究結果は,ここSLEEP 2008:第22回米国睡眠学会年次総会で報告された。

不眠の悪影響

一般集団において不眠症は心臓や免疫機能に影響するなど,多くの悪影響をもたらす。現時点で睡眠不足が癌患者に与える影響は完全に分かっていないが,一般集団の場合と同等かそれ以上の悪影響があると予測される。癌患者が不眠症になると治療効果が低下する可能性がある。また,患者の免疫系に対する影響は疾患の増悪と全生存期間にも及ぶかもしれない。

同研究は,ロチェスター大学がんセンターの大規模地域臨床腫瘍(URCC CCOP)研究に参加した癌患者823例の二次解析である。

参加者の平均年齢は56.9 ± 12.6歳,72.4%が女性,88.7%が白人であった。前治療に関しては68.8%が手術を受け,14.2%が化学療法を受け,11%が放射線療法を受けた,とPalesh博士は言う。最も多い癌は49.7%の患者がかかっていた乳癌であった。32%の患者の癌は転移性であった。

Palesh博士らはこの患者集団で不眠症とうつ病の有病率を調べた。化学療法の施行中は不眠が続き,抗うつ剤治療を行っても緩和しなかった,とPalesh博士はMedscape Psyshiatryに話した。

発表でPalesh博士は,化学療法の1サイクル目開始時,76%の癌患者に不眠症が認められたと報告した。過半数の患者は治療中ずっと不眠症のままで,59%は2サイクル目以降も不眠症状を訴えた。45%は4サイクル目に入ってもまだ不眠が続いた。

博士らは癌の診断によって有意差があることも発見した。「興味深いことに,この患者集団では肺癌患者の不眠症率が最も高い」とPalesh博士は言う。大腸癌患者は最も不眠症が少なかった。これは有害事象の少ない化学療法レジメンのせいであろう,と博士は推測する。

「驚くべきは,一般集団と違って,男女の不眠症率に差がなかったことである」とPalesh博士は記す。また,若い癌患者の方が不眠になりやすいという一般集団とは反対の傾向がみられた。Palesh博士は,化学療法を受けながら仕事や育児をすることから来る日々のストレスの量や,時間的余裕のなさが関係しているのではないか,と説明した。

不眠症と診断された患者は,不眠症の診断基準に合わなかった患者に比べ,気分障害,うつ病,疲労が有意に多く認められる(すべての比較でP < 0.001),と研究者らは記している。

この患者集団のうつ病に注目した場合,26.4%がサイクル1の時点でCenter for Epidemiologic Studies Depression Scale (CES-D ≥ 19) のうつ病基準を満たしていた,とPalesh博士は指摘した。「不眠症の臨床症状を呈する患者ではうつ病の発症が多かった」と博士は言い,「パロキセチンなどの抗うつ剤は不眠症状に効果がなかった」と記した。

癌と治療以外にも不眠症の原因が?

「癌の治療中,不眠症が癌の治りに応じて良くなるとは限らない」とJack D. Edinger, PhDはMedscape Psychiatryのインタビューで語った。Edinger博士はデューク大学医療センター心理医学部精神科の臨床教授であり,VA医療センター(ノースカロライナ州ダーハム)の上級心理士でもある。

セッションの議長を務めたEdinger博士は,「不眠症はある程度治りにくい病気であるが,これは癌または癌治療の他にも不眠症を長引かせる要因があることを意味しているのかもしれない。このような要因にこそ目を向け,治療の焦点を当てるべきである」と強調した。

「この研究の論点は,癌治療を始めれば不眠症が治るかどうかである」とEdinger博士は付け加えた。「不眠はうつ病で最も残りやすい症状であるが,うつ病を治療したからといって必ずしも不眠は良くならない。その他の重篤疾患についても同じことが言え,不眠の改善は期待できない」と博士は結んだ。

同研究は一部,米国立衛生研究所の補助金を受け行われた。Palesh博士とEdinger博士は開示情報で同研究に関連する金銭的利害関係はないと報告した。

SLEEP 2008: 22nd Annual Meeting of the Associated Professional Sleep Societies (APSS). Abstract 0698. Presented June 10, 2008.

Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape


(以下、psycho)

 がんにかかった方たちと何人か今もお会いしています。やっぱり不眠の方は多いです。そういうわけで、上の記事を読んで、やはり、と思ったのでした。

 がんにかかって、今までと変わらない生活という方もあまりいないでしょうけれども、寝れないのはつらいと、皆さん同じ話をしてくれます。

 夜って、不安が増すから。そうなると、単に眠れないだけじゃなくて、今後のことを考えたり、家族のことを考えたりするのです。それで、余計に眠れない。

 私も、記事中のパロキセチン(=商品名;パキシル)はよく使います。効果があるように思うからです。でも、記事ではあまり効果ないようなお話ですし・・・。
 
 でもやはり、がんにかかっている方たちは、うつや不安障害の人が多いと思うのです。それは、人間として理解できるし、当然だと思うのですが、ぴったりと合うお薬を紹介し続けるのが、プロというものではないかと思うのですが・・・。

 でも、自分もプロとして、薬の話ばかりしていると嫌になるので、そういう業界関係者も多いと思います。

 ちなみに、私はオランザピン(=商品名;ジプレキサ)を使います。意外といいです。がんにかかった人たちは食欲不振にも苦しんでいるので、それを副作用ですが、いい方向へ向けるという意味で。

 私はやはり、がんにかかった方たちは、うつが多いように思うのですが・・・。
 

2008年6月20日金曜日

刑務医官は、こんな風に暴走していることもあるのですね・・・。

受刑者から救済要請70件 「診療拒否」「暴言」 福岡刑務所の医療めぐり

記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年6月20日】

 福岡刑務所(福岡県宇美町)の受刑者が「医務官から投薬や診療を拒否されたり、差別的、侮辱的な暴言を受けたりした」と福岡県弁護士会に人権救済を申し立てるケースが相次ぎ、2002年以降少なくとも70件に上っていることが19日、関係者の話で分かった。

 ほとんどは医師資格を持つ同刑務所第2医務課長の言動に集中。この課長は、法務省が福岡県内の大学教授や弁護士らに委嘱した福岡刑務所視察委員会の調査に対し「二度と刑務所に来させないためにも、受刑者には苦痛を与えなければならない」という趣旨の説明をしたという。

 特定非営利活動法人(NPO法人)監獄人権センター(東京)は「自らに加罰権限があると思っている医務課長の発想はおかしい。全国の刑務所に根差している問題ではないか」と指摘している。

 福岡刑務所の広報担当者は取材に対し「コメントすることはない」と話した。刑務所を管轄する福岡矯正管区は「福岡刑務所に問題があるとは考えていない」、法務省矯正局は「事情を把握していない」としている。

 関係者によると、第2医務課長は投薬や診療を求める受刑者に対し「仮病だろう」「帰れ」「日本で盗みをする中国人は診ない」とたびたび発言したとされる。

 県弁護士会や監獄人権センターには「詐病と決めつけられた」「人工透析を受けさせてもらえない」「診察要請に一切応じてくれない」などの訴えが寄せられている。

 受刑者の医療費や薬剤費はすべて国費負担だが、関係者によると、課長は自らを「コストカッター(経費を削減する人)」と公言。刑務所の薬剤費は2005年度に約5000万円だったのが、07年度には約3000万円に減ったという。

 福岡刑務所は、26歳以上で刑期8年未満の受刑者約1900人を収容している。うち外国人は中国人を中心に約100人。

 刑務所医療をめぐっては昨年、徳島刑務所で「乱暴な直腸診断や診療拒否を受けた」と受刑者が医師を告訴。所内で受刑者の暴動騒ぎも起きた。


 (以下、psycho)

 私は基本的には、犯罪をしてしまった人には罪を償ってもらう必要があると考えています。そういう意味で、病気で亡くなるのは罪を償えないので、よくないだろうと。

 詐病や仮病はもってのほか、と思いますが、精神科の疾患は詐病・仮病との区別がつきにくいです。だから、刑務医官は大変だろうなと思います。

 ただし、罪を償ってもらうことと、刑務医官が受刑者に対して暴言や診療拒否をすることとは、別のことでしょう。

 相手が、犯罪という悪いことをしたからといって、私が常に正しいとは限らない、私はもし自分が刑務医官となったら、それは肝に銘じようと思っています。

 記事の第二医務課長という役職の人は、勘違いしてしまったのだと思います。勘違いしてしまって、自分が彼ら受刑者に対して、厳罰を課す係だと思ったのでしょうね。

 罰を下すのは、誰なのか。第二医務課長という役職の、なすべき仕事はなんなのか。

 私は、罰を下すのは犯罪をしてしまった人の霊性(スピリチュアリティ)と思います。まあ、性善説だと自分でも思いますし、人間賛歌的幻想だという意見があっても、「そうです」と私は返事をします。でも、私はそう思いたいです。

 第二医務課長という役職の仕事は、罪を償ってもらうために途中で病気に負けないようにすることではないでしょうか。

2008年6月19日木曜日

自殺に関する動向

「うつ病」が原因トップ 10年連続、自殺3万人超 60歳以上、30歳代で最悪 警察庁が初の詳細公表

記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年6月19日】

 日本国内で昨年1年間に自殺した人は前年に比べ2・9%(938人)増の3万3093人で、このうち「うつ病」が原因・動機とみられる人が約18%に当たる6060人に上り最多だったことが19日、警察庁のまとめで分かった。

 総数は2003年の3万4427人に次ぐ過去2番目で、10年連続で3万人を超えた。年代別で60歳以上、30歳代が過去最多。発生場所でみた都道府県別10万人当たり自殺者(自殺率)は、39人の山梨が前年の秋田に代わり最悪だった。

 警察庁は自殺対策に役立てるため07年に自殺統計原票を改正、動機の項目などをきめ細かくしており、今回が初の公表。昨年6月に自殺総合対策大綱を策定し、多重債務問題などに取り組む政府はデータを基にさらなる対策を迫られそうだ。

 新しい統計は原因・動機を52項目に分類。遺書や診断書、ネット掲示板への書き込みや関係者の話から推定し、複合することも考慮して3つまで選べることとした。

 最も多かった原因・動機は「うつ病」で、2番目が「身体の病気」の5240人と健康問題が上位を占めた。次いで「多重債務」の1973人、「その他の負債」の1656人と経済・生活問題が続いた。

 年代別では60歳以上が最多で、前年比8・9%(987人)増の1万2107人と過去最悪。50歳代の7046人、40歳代の5096人がこれに次ぎ、中高年の割合が高い傾向は変わらなかった。性別では男性が約71%だった。

 19歳以下は前年に比べ12%(75人)減の548人。このうち「いじめ」が原因とみられるのは10人で「友達との不和など」が25人いた。

 職業別では無職が1万8990人と57・4%を占め、うち年金・雇用保険生活者が4982人、失業者が1756人で、被雇用者・勤め人は9154人だった。

▽警察庁の自殺統計

  警察庁の自殺統計 警察は変死者について検視などで死因を特定し、動機を調べて事件性の有無を判断、自殺と認定する。死亡届を出した後に自殺と判明した ケースや日本国内で自殺した外国人も含まれるため、死亡届を基に集計する厚生労働省の人口動態統計より人数が多くなる傾向がある。警察庁は昨年、自殺統計 原票の原因動機や職業分類を見直し、今年から詳細データを公表した。

(以下、psycho)

メンタルヘルス業界の人間としては、このニュースは欠かせないと思って、書きます。

 私は、この業界に勤め始めたころ毎年、患者さんが自殺しました。7,8年続きました。つらかった・・・。自分はこの仕事には向いていないと思いました。それでもこの仕事しかなくて、私は続けていたのでした。

 自殺がいけないとかどうだとか私は言う権利はないと思っています。私はそんな道徳者じゃないので。

 でも、毎年自殺された、毎年続いたあの苦しみを二度と味わいたくなくて、私は仕事をしています。
 
 幸いというべきか、単なるラッキーなのかもしれませんが、今は患者さんが自殺することはありません。でも、その危機にはいつもあっているし、あの苦しみは今も私を追いかけているのです。ぎりぎりセーフで逃げ切っているような、そんな気持ちが毎年あるのです。

 自殺した患者さんの命日は全部覚えています。
 詳細は書く気持ちにもなれないので、やめます。

 ただ、自殺を考えているとしたら、思い出してほしいのです。私のように、たかが病院関係であっている人間でも、ここまで苦しいのです。

 でも、自殺したいという気持ちが残るという人もいるだろうな、と私も思います。

 私は、自分勝手な人間ですから、自分が苦しみたくなくて、自殺しないで、なんて言っているのです。いやな奴かも。

 でも、やっぱり自殺しないでほしいです。





2008年6月18日水曜日

産後

産後の女性は疲労、精神的・身体的症状についての評価を受けるべき

訳語付き英語原文へ

提供:Medscape


疲労または産後の症状のために日常役割機能が制限されている女性には、仕事上のストレスを減らし社会的支援を増やす方法に関するヘルスケアカウンセリングが有益であろうと、研究は示唆

Laurie Barclay




【11 月21日】疲労または産後の症状のために日常役割機能が制限されている女性には、仕事上のストレスを減らし社会的支援を増やす方法に関するヘルスケアカウ ンセリングが有益であろうという、前向きコホート研究の結果が、『Annals of Family Medicine』11・12月号で発表された。

「初めて母親になった女性が職場に増えていることを考えると、女性の産後の健康と順調な職場復帰を促進する個 人的および仕事上の因子を理解することが重要である」と、ミネソタ大学公衆衛生学部(ミネアポリス)のPat McGovern, PhD, MPHらは述べている。「従来の医学的な見方では、産後期間とは、生殖器官が非妊娠状態に戻るのに必要な出産後の期間であり約6週間かかる。多くの医師 は、この期間を、産後検診を1回受けることが推奨される以外にはほとんど支援の必要がない時期だと考えている」。

本研究の目的は、出産11週後の就労女性の産後の健康に関連のある、個人および仕事に関連する因子を検討することであった。

治 験責任医師らは、2001年に出産のため入院中であったミネソタ州の母親817名を研究に登録し、産後5週目と11週目に電話で聞き取り調査を行った。参 加基準は、18歳以上であること、就労者であること、英語を話すこと、および単胎出産であったことであった。治験責任医師らは、操作変数を含む多変量モデ ルを用いて、女性の身体的および精神的な健康ならびに産後の症状に関連する、個人的特性と雇用特性を推定した。

産後11週の時点で、661名の母親(登録例の81%)が完全な聞き取り調査に回答した。半数(50%)の母親が職場に復帰しており、43%が疲労を報告した。報告された出産関連症状の平均数は4.1±3.2であり、最も多く報告された症状は疲労であった。

健康アウトカムの改善と有意に関連した因子には、受胎前よりも良好な健康、出産前の気分障害の消失、職場および家庭での活動の十分な調整、職場および家庭でのより良い社会的支援、ならびに仕事上のストレスの減少が含まれた。

「産 後の女性は疲労度ならびに精神的および身体的な症状に関して評価を受ける必要があることを、この知見は示唆する」と研究の著者らは述べている。「疲労また は産後の症状のために日常役割機能が制限されている女性は、ヘルスケアの臨床家から、仕事上のストレスを減らし職場および家庭における社会的支援を増やす 方法についてのカウンセリングを受け、症状を治療するために断続的な育児休暇や療養休暇を取れるよう認定してもらうことが、有益であるとわかるであろ う」。

本研究の限界には、人口統計学的および収入のレベルが類似する女性にしか一般化できないこと、症例対照デザイン ではないこと、母親の産後の健康のみを検討し父親の健康については検討していないこと、配偶者またはパートナーの家の中での手助けや、乳児の世話を手伝う ための育児休暇の利用についての具体的な評価尺度を組み入れなかったこと、ならびに単回帰分析で複数の変数を検討したことが含まれる。

「産 後11週の時点で、これらの就労している母親には依然としていくつかの出産関連症状がみられたことは、引き続き休息と回復が必要であることを示している」 と、研究の著者らは結論づけている。「産後の評価には、不安およびうつ病に関するスクリーニングならびに仕事上のストレスに関連するものを含めた疲労およ び他の身体的症状の評価を含めるべきである。医師は、職場復帰計画およびFMLA[育児介護休業法]の下での断続的休暇の必要性の見込みについて、女性と 話し合うべきである」。

米国立労働安全衛生研究所が本研究を支援した。研究の著者らは関連のある金銭的関係はないと公表している。





Ann Fam Med. 2007;5:519-527.

Medscape Medical News 2007. (C) 2007 Medscape

(以下、psycho)
  確かに、アメリカの話ではありますが、産後は大変です。
 
 新しく登場した存在と一緒にいるのは、楽しいこともあるのですが、新しく登場したばかりの存在はあっというまにまたいなくなってしまいそうで怖い。
 自分を頼りにされても困った、という感覚になります。

 そして、自分にもこれまでになかったような症状が嵐のように襲ってくるのです。

 私は自分の場合しかわかりませんが、子供を出産後、イライラ感、不安感、頭痛、肩こり、妄想などがありました。特に妄想はひどかったです。

 あまり子供がみんなから可愛がられるので、「自分はいらない存在だ」と、夫に八つ当たりして困らせてしまったのでした。しかも、話が執拗になって、あげ足を取ってしまって、通常の話ができない状況になってしまいました(夫談)。

 しかも、生後1か月はいつ授乳すればいいか、タイミングが分からず、おむつの替え方から授乳の仕方まで初めてのせいか、ぎごちなくて、慣れない。生まれた子どもと一緒にいると、自分の出来無さがさらけ出されて、体中が痛いような気持でした。

 さらに、子供は思い通りになりません。

 授乳をしても思う通りに飲まないもしくは、子供の立場に立てば、飲めないので、イライラ感がせりあがってくる感じです。なんどか、ゆさぶってしまい、「私は母親失格だ」と責めて、「離婚するしかない!」とまでなりました。

 私の場合、この状況がかなり長く続いて、生後3か月まで続きました。

 苦行でした。

 なぜ、この苦行から脱出できたかというと、生後3か月で息子はにっこりと笑ったのです。それが、救いでした。

2008年6月17日火曜日

アルコール依存症

私は、メンタルヘルスのうちでも依存症関連の治療を何年かしていました。
それで次のような記事が気になります。



2.ASK調査から ~運転代行利の落とし穴~
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君津市職員(4月19日)・牧之原市職員(5月2日)とせっかく運転代行を
使いながらも飲酒運転で検挙されるという事例が続きました。
飲酒運転をしないための有力な手段であるはずの運転代行が、飲酒運転に
つながるパラドックス……

ASK飲酒運転対策特別委員会では、06年9月から08年4月までに報道された
飲酒運転事例を「運転代行」をキーワードに検索。集まった64例を分析し
ました。

◎結局、運転代行を利用せず運転  33例

代行で帰ると周囲に話していたり、実際に呼んだにも関わらず、結局
利用せずに自分で運転してしまった、というケースがもっとも多く、
過半数の33例でした。

「手配したが、待ってもなかなか来ないので待ちきれず運転」
「同僚を代行で見送り、自分は車内で仮眠をとり運転」
「連れには『代行で帰る』と言い、実は頼んでいない」

などが主な理由です。酔っている人の言葉を鵜呑みにせず、同僚や
店側が「代行に乗るところまで付き添う」ことが必要です。

◎運転代行を利用したにもかかわらず飲酒運転  31例

意外と多かったのがこのケース。自宅近くまで帰ったものの、

「道がややこしく、自分で運転した方が早い」
「途中のコンビニに寄りたい」
「自宅で降りてから駐車場まで運転」

などの理由で代行を返したあと自身でハンドルを握ってしまう、あるいは
自宅に帰りついてから近所まで車で外出するといったものが、半数近い
31例ありました。
自宅から駐車場までたった100メートルを運転して検挙されたケース。
運転代行で帰るのだからと飲みすぎて、翌朝の出勤時に検挙されたケースも。

……このほか、ケースから浮かび上がってきた「5つの教訓」をサイトで
紹介しています。ぜひごらんください。
せっかく運転代行を使うなら、最後までぬかりなく!

↓調査結果の詳細と5つの教訓はこちら↓
http://www.ask.or.jp/ddd_case2.html


(以下psycho)
 代行を使ってもなおかつ、飲んでしまう・・・。これは立派な依存症でしょう。

 依存症の人には、今まで出会った中では二通りあるような気がしています。
 「依存症ですね」と告げられて、ほっとする人と、怒る人。
 前者は、ずっと自分の人格がよくないのだと思っていたから、依存症という病気だと聞かされてほっとした人です。
 後者は、自分の人格を否定されたと思う人です。

 私は、どちらの反応もありだと思います。どちらのタイプの人でも、私が出会った範囲では、回復する人は回復するし、しない人はしない、そういうシンプルさが依存症にはあります。

 「依存症ですね」と、医者から告げられたあとの反応がどんなものであっても、回復することはできると思います。

 でも、「自分が依存症である」という事実は、なかなか受け入れがたいです。私はそれもあって当然と思います。そういう葛藤がありながら、受け入れようとして生きていく。

 そのあたりが、かなり素敵なものです。

 詳しくは、AA;Alchoholics Anonymus;無名のアルコール依存症者たち
 http://www.cam.hi-ho.ne.jp/aa-jso/
を参照してみてください。

2008年6月16日月曜日

現在の状況

私の今の状況は、実は休職中です。

メンタルヘルス業界で仕事をして、何年も経ちました。途中で、結婚直後の半年くらい休んだことはあるのですが、基本的にはずっと仕事をしていました。

でも今回は違います。

体を壊してしまい、休職しました。
自分で、今考えると、どこまでやればいいのか、全然分からなかったと思います。
自分の中で、優先順位がなかったということでしょう。

結婚して、子どももできているのですから、
一人きりと同じような働き方は無理というものでしょう。
というか、無謀です。
それが今回初めて実感できました。

日垣隆著「ラクをしないと成果は出ない」(大和書房)によれば、
子育て中は充電期間と考えたほうがいいようです。
20年後には、子供のいなかった人たちは、やはりくたびれたり、体を壊しているはずなのですから、子育てしていた時と、チャラになるように私は思いました。

しかし、どうやったら仕事をセーブできるのか…。

7月から仕事再開です。どうなのかなあ・・・。

2008年6月13日金曜日

学会

米子での学会が終わりました。発表したので、緊張して舌が回らず、
制限時間を超えてしまいました。

学会。不思議なものです。

私が、メンタルヘルス業界に入って仕事を始めたばかりのころは、やたらにいかめしく、発表するのが敷居が高いと思ったのですが、今は何年も過ぎたせいか、そう思えなくなりました。いいことなのか、悪いことなのかわかりませんが。

2008年6月12日木曜日

米子市

学会で、鳥取県米子市に来ています。

少し早めに来たので、市内を散策しました。
お昼前から、散策開始。

エンヤキッチンというお店のゴーヤーチャンプルチャーハンを食べました。
ゴーヤーの苦みよりも、チャーハン色の強い食べ物でいいです。

市内のアーケード街で本屋さんを見つけました。今井書店さん。
以前から探していた、南陀楼綾繁さんの本を見つけて感動して、即買いです。アマゾンでも見つからなかったので、喜び倍増です。
 
それにしても、昨日テレビで放映されていた、秋葉原で起こった無差別殺傷事件の報道、私は好きじゃありませんでした。

テレビ〇日では、容疑者の書き込み「と思われる」ものを、さも容疑者の書き込みのように報道していたのです。いいんだろうか?私はいいと思いません。あくまでも、私の意見ですが。これは大事なことだから、「思われる」ものを報道していいとは思わないのです。容疑者が、書き込みをしたかどうか、それは本当に確認すべきことで、確認もしないで報道って、私はしたくないので。

さらに、3月におこった土浦での無差別殺傷事件との類似点を報道していました。
私にしてみれば、この二つの事件のふたりの容疑者は、どんな類似点があるのか、昨日のテレビ報道ではサッパリわかりませんでした。私にとっては、土浦の事件の容疑者は、ゲームに凝っていて、就労について深く悩んでいたとは思えません。秋葉原の事件の容疑者は、ゲームが彼の日常にどうかかわっていたかわからないし、就労や自己実現に関して、ずいぶん考え込んでいたようです。

そして、最もわからない報道だったのが、いくら20歳代であるという共通点があるにしても、秋葉原に来ている20歳代の人たちに秋葉原の事件の容疑者について聞くのは、どういう意図があったのでしょうか?

私が、間抜けだからかもしれませんが、わからないことだらけでした。

2008年6月11日水曜日

みながする・・・

ブログ。やっておられる方、多いと思います。

私は、メンタルヘルスの仕事をしています。
この仕事にかかわる話は、
自分だけでとっておくのももったいないので、ここにしたためようかと思い、
やってみることとしました。

今は試行錯誤中です。