2009年2月27日金曜日

書評「レバレッジ時間術」本田直之著 幻冬舎新書 720円(税別)


書評「レバレッジ時間術」本田直之著 幻冬舎新書 720円(税別)

有名な「レバレッジ」シリーズです。時間の使い方について、数多い本の中で私が気に入ったのは、「時間を節約する」ということではなくて、「時間を投資する」という考え方です。そして、それに立脚した「仕組み」を作るということです。

この本の中では、その「仕組み」のひとつとしてゴールを設定してそこから逆算して「何をするべきか」ということを計画・実行するというものがあります。

著者はこの際に道具として、カレンダー(紙製)を使用していますが、私はgoogle calendarを使っています。これが私にはなかなかうまく使いこなせないです。

この本を読んで、自分の手法はいいのですが、ゴールに達するまでの途中のステップの設定が自分のできるものになっていないと、気がついたのでした。

そういう自分の手法と比較することで、発見があり、そこから自分の日常が変わりうる本です。

ちなみに私は、今までは平日も週末(休日)も同じように生活していたのですが(仕事はありませんが)、これをみなおしていくべきかなと思っています。

さらにgoogle calendarもPCだけではなくて、携帯電話にも配信してもらい、自分のすべきことを意識できるようにすればいいかなと思っています。

こういう気付きが、また新たな何かを与えてくれそうで、それを導き出してくれる本です。

2009年2月25日水曜日

ついに

 専門医試験のレポートを、昨日仕事の合間に提出しました。

 郵便局へ昼休み出向いて、簡易書留で提出です。

 おもわず、対応してくださった職員の方を拝んでしまうくらいでした。

 本当は一昨日に提出しようと思ったのですが、合計で6か所も訂正個所をみつけて印刷しなおしたので、昨日になりました。

 苦労したレポートでした。自分の仕事を誰かに文章で伝えるって、大変だと思いました。

2009年2月23日月曜日

終了

 21日からの児童精神科東北地区ワークショップが昨日終了しました。

 関係者の先生方には、心から感謝します。とても素晴らしい講義でした。特に田中哲先生の自閉性障害スペクトラムの理論には、感服しました。
 これで明日からの外来で、「発達障害なんて、うちの子、ちがいます」と言いだした保護者の方がいても、この理論を出して、お話しできる!と自信がつきました。

 そして、専門医試験のレポートも完成しました。

 昨日は、山形市内のネットカフェで印刷・・・。タバコ臭くなりました。

 どれもいい思い出になりそうで、うれしい2日間でした。
 

2009年2月21日土曜日

山形


 児童精神科の東北ワークショップのために、山形県山形市に来ました。

 写真は会場から歩いて5分ほどの郷土館です。なかなか、という建物です。

 山形のいいな、と思えるところはこのような建物だけではありませんでした。JR駅の観光協会でワークショップ会場への行き方を聞いたところ、ものすごくわかりやすく教えてくれました。

 接客がいい感じです。

 商人気質なんでしょうねえ。いいです。

2009年2月20日金曜日

書評「パイの物語」(ヤン・マーテル著、唐沢則幸訳、竹書房) 1800円(税別) 


書評「パイの物語」(ヤン・マーテル著、唐沢則幸訳、竹書房) 1800円(税別) 
 

全世界を揺るがしたベストセラーです。この本を読んだきっかけは、ブログ「ハーバード大学医学部留学・独立日記http://harvardmedblog.blog90.fc2.com/blog-entry-310.html」を読んだことでした。

このブログを読んでから、実際に小説を読んだくせに、私は実はリチャード・パーカーが何者かさえもよくわかっていなかったのです。

読み終わって、以前に読んだ池澤夏樹著「夏の朝の成層圏」のほうが面白かったなあ、とおもいました。そして、その感性は、私の特徴なのだと気がついたのです。

要するに、私は海の上で漂流しての毎日を読んで楽しいとは思えないのです。海があまり好きではないのかもしれないですが。ここはよくわかっていないですが。

私はむしろ、漂流し終えてその後でどんな生活を営むか、どんな毎日を見出していくかが、大事と思えるし、それが好きなのです。

だからこそ、私はロビンソン・クルーソーが好きですし、「15少年漂流記」の15人の少年が織りなす人間模様が好きなのです。

そして、池澤夏樹の前述の小説も同じ。南の島での生活と、人間同士がどのように生活を織りなすのか、それが非常に面白いのです。

池澤夏樹の場合、自然保護や自然礼賛の要素が強いけれど。

2009年2月15日日曜日

久しぶりの更新です。

 気がつくと1週間近くブログを更新していませんでした。自分にびっくりです。

 日々の活動はしているのですが、なかなかブログに書こうとすれば、自分で自分を制限してしまうようです。

 それに、季節の変わり目で私の体調も思うようではなかったりしています。

 昨年の手術の後から、猛烈に疲れやすくなったので・・・。

 あまり自慢できたことではありませんが、仕事の日の昼休みには必ず少し休息をとって、本来なら外来に来てくれた人のためのベッドで横になることなどもあるのです。

 でも、その後はかなり調子がいいので、この方法は続けたいなと思っています。

 そして、何度もブログで書いていますが、専門医試験のレポート提出が2月中なので、それもあるのかなと思いますが。

2009年2月9日月曜日

春;出会いと別れと

今日は、地域のカンファレンスに行きました。

 その中で、学校の先生方の異動のお話になりました。せっかくカンファレンスを介して親しくなれて、該当する人以外のお話もできるようになったけれども、そういう先生も異動です。

 さみしいし、残念だなあと思うのですが、また新しい先生との出会いが広がっていくわけですし、移動される先生も新しい学校で、私とまた連絡を撮ってくださるわけですし、そんなにさびしがってばかりいても仕方ないなあと思います。

 いろんな人との出会いの春が近づいています。

 そして、外来の皆さんの不調の季節、春が近づいているのです・・・。

2009年2月8日日曜日

ビデオ上映会

 今日はすくーるばくでビデオ上映会がありました。

 べてるの家のビデオを観るのです。「精神分裂病を生きる 第5巻 成長する幻聴さん」というタイトルでした。

 観終わっての感想ですが、どうもすっきりできなかったです。登場する鈴木恵美子さんが全体的に周囲の、べてるの人たちの期待にこたえようという感じが、どうにもはらはらしてしまうのです。

 そんなに周りにあわせなくてもいいのに・・・。

 そんなことを思いながら、観てしまいました。

 べてるのビデオは徐々にDVDに移行するようです。それも時代の流れですねえ。

2009年2月7日土曜日

専門医試験

 専門医試験のレポートをコンピュータに向かって書いています。

 すると、調べ物をしたくなるのですね。そこで、家の書棚の私の本を読むわけです。

 びっくりです。私の持っている本は古い!最新の教科書や診断基準の本ではないのです。あれれ・・・という感じです。それだけ精神科の診療は動いているのですね。

 そうなると、今度はamazonで書籍購入です。

 もちろん、職場にも教科書や診断基準の本はあるので、それを使わせていただきますが、いかんせん私の癖でしょう。自分で、自分の書棚に、ほしいのです。

 かくして書棚はいっぱい・・・。

 でも専門医試験のレポートはいい勉強になります。たとえ、試験に不合格であったとしても、勉強になったのは収穫と思うことにしようと思います。

 いやいや。今から不合格のことを考えていてはいけませんね。ベストを尽くします。

2009年2月3日火曜日

書評「ハッピーになれる算数」新井紀子著 理論社 1200円(税別)


書評「ハッピーになれる算数」新井紀子著 理論社 1200円(税別)

算数が得意というか、期末テストで80点以上とれるようになろう!ということが当初の目的の本でした。

私も、仕事がら子どもたちにとって学校の成績はいいほうがよろしいと思っている人間なのでこれには大賛成で読み始めました。だって、学校の成績が悪いと、 一日の大半を詰まらない思いで過ごさなければなりません。こんなことを体験するくらいなら、かなり妥協して勉強したほうがいいと思うからです。

それで何度もいろいろな計算のことが登場します。

しかし、この本を読んでいて私が思ったのは、算数というのは私が今まで思っていたのとは違っていたのだという点です。本書の中では、「割り算の言葉づかい」などという言葉がたくさん登場します。つまり、算数というのは、言葉の問題が大事なのだと気がついてしまいました。

でもそれでも、算数って、ちょっとなあと思いがちです。大人になってどう役に立つのかわからないですしね。

この答えがとても端的に書かれていたのが198pです。

≪「あたりまえだ・・・」ということをつなげて式や証明を書くわけですから、間違っているときは間違っている、正しいときは正しい、と、結果がはっきりす るわけです。それは短い時間の間に、何度でもまちがう経験ができる、ということです。「まちがうのはいやだなあ。×(バツ)がついたら、悲しいなあ」と、 あなたは思ったかもしれません。私だって、×はいやです。でも、じつはそこのところがだいじなのです。×がつくのはいやだ、けれど、自分以外のだれにも迷 惑をかけずにたくさん×を経験することができる、というのが数学という科目の利点なのです。×がついた答案は、つい、「こんなもの、捨てちゃえ!」と、ゴ ミ箱に放りこみたくなります。それでは、×は、ただの×です。×のもらい損、ということになります。でも、(中略)、ちゃんと答え合わせができるなら、× をもらうことで、「順序よく整理しないと、わけがわからなくなっちゃうんだな」とか、「仕組みがわからないのに、わかったふりをしてまえに進むとたいへん なことになっちゃうんだな」ということを理解するためのトレーニングを積むことができるはずです。ところで、こういったトレーニングなしにおとなになっ ちゃったら、どうなるんだろう?もしかすると、「リボルビング払い年利18.5%…ま、いいか」と思う大人になっちゃうかもしれませんね。それはあなたの ハッピーにとって、とてつもない危機です。≫

年利18.5%とは、こわいですよね。それに気が付けない。そして、多重債務などにおちいったり。

そうならないために、算数が必要であるということです。

つまり、人生を楽しく過ごすための道具が算数であるということをこの本が教えてくれます。

2009年2月1日日曜日

整理整頓!

 最近、整理整頓をしています。とはいっても、お恥ずかしいくらい整理整頓ができていない私ですが・・・。

 引き出しの中を整理するグッズや、本を入れるトレーなど、グッズはいろいろあるのですねえ。

 オットが今整理整頓の時期のようで、私もそれで影響されているのですが、なかなか彼のようにうまく行きません。
 
 思うに、発達障害の子どもたちと会っていても、男の子の方がシステマティックなもの、例えば整理整頓などが得意です。最近気が付いたのですが、女の子の発達障害の子どもたちは、発見が遅い分、発達障害で見られる症状を「自分のキャラクターだ」と思い込んでしまい、対人関係や日常生活で、気持ちやものを整理したり、ということが苦手なようです。

 私が女性のためでしょうか、発達障害の女の子・女性たちが外来に受診してくれています。彼女たちのつらさや日常をいつか発表したいなあと思う今日この頃です。