2009年4月17日金曜日

書評「ADHDの本」 司馬理英子著 


書評「ADHDの本」 司馬理英子著 主婦の友社 1300円(税別)

マンガが多くて、楽しめる本です。そこが気に入りました。そもそもこの本を読んだのは、外来で親御さんたちに勧められる本がないかな、と思ったためです。

発 達障害やADHDに関しては誤解が多いなと思ったのは、あるおかあさんから「発達障害やADHDって、薬を飲めば治るものではないんですか?!」と驚かれ てしまい、逆にこちらが驚いたことがあったので、私がたまに会って話していくほかに、手元に本があれば、必要な時に読めていいのではないかと思いました。

そこで、このタイプの本の出番だと、思うのです。

しかも発行元が、おかあさんたちに身近な出版社なので、手に取りやすいですし、専門書ではないので注文もしやすいです。

一 番いいのが、年代別に治療法が書かれていて、単に子ども時代だけではなくて、大人になった場合にも使える本です。とくに、大学生から就職するまでがかなり 必要な場合が多いので、この本はADHDのお子さんをもつお父さん、おかあさんたちが読んだほうが、今後を心配しないでいいのではないでしょうか。

私にとっても、説明しやすい点がたくさんあります。
目に見えるように説明することをさらに勧めやすくなったり、実年齢の2/3歳と思ってほしいなど、伝えるポイントが実際に書かれているのでとてもいい本です。

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