2009年4月10日金曜日

勉強会

昨日、勤め先の精神科病院で夕方から勉強会がありました。

ジプレキサという薬物を使用して、統合失調症の人の治療に当たった時、長期的なQOLがどのようになるかというものでした。国見台病院(宮城県)の小田康彦先生の講演で、120例の豊かな臨床経験を提示していただいて、勇気を頂いたのでした。

中でも私が、なるほど、と思ったのは、「一番困るのは、幻覚妄想が続いていることよりも、不安、焦燥感、抑うつなどがあることで、そのほうが社会参加には障害」というお話でした。

そこから、国見台病院では精神内界を語る会があるそうです。

それを聞いて、べてるの家での「幻聴ミーティング」を思い出しました。あのころ、患者さんたちがこのミーティング後にほっとしたような、くつろぎ感があったのは、自分の話を受け入れてもらった、ということで、不安や焦燥感が紛れたのだなということだったのでしょう。

それが、べてる以外にも私の身近な場所であるということをきいて、うれしくなりました。

国見台病院、ぜひ見学したいと思いました。

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