先日、摂食障害の中学1年生が外来にきてくれました。
受診したかったわけではなくて、お母さんが心配するからお母さんの顔を立ててきてくれたようでした。お母さん思いの優しい人なんだなあと、思いました。
体重は減少の一途をたどる拒食型の摂食障害です。
こういう方の場合、まったくといっていいくらい「病気」だと認められないようです。それが、病気の力だと思うのですが・・・。
今回も、ご本人よりもお母さんとお話しをしていました。お母さんは医療関係の方ですが、でも、摂食障害だとは思わなかったと泣いてしまいました。
お母さんに「ご本人は病気のせいで、なかなかつらいとか、苦しいとか思えないので・・・」と話したところ、号泣して「そうですよね、本人が一番つらいんですよね・・・」と言ってくれました。
お母さんを応援していくことで、彼女にもアプローチできたら、そう思いました。
今は、彼女の「やせたい」「かわいくやせたい」という気持ちを、応援しつつ、体がしんどくなったら入院しようねという約束をできたらいいなと、今後の方向性を模索しているところです。
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