2009年5月15日金曜日

講演

 僭越ながら、昨日、講演会の講師になりました。

 「せん妄」についての講演会です。院内スタッフ向けのです。
 私は、子どもの精神科なんですけど、それでもいいのでしょうか?と、主催の外科の先生に伺うと「もちろんです」ということでしたが、あまりに自信がなくて。

 ネットや自分の持っている精神科の教科書で、調べに調べて、資料を作成して出向きました。

 私自身としては、せん妄の方であっても、子供であっても、スタンスはあまり変わらないですが、そこを伝えるべきかどうか悩みました。おそらく、講演会に来る病院のスタッフの方たちは、その疾患に特異的な対応方法を知りたいのだろうし・・・。

 ただ、最後は人間対人間だからと考えなおして、私のスタンスはお伝えしました。

 大したことじゃないです。

 ぐあいの悪い時には、論理的に思考できないので、論理ではなくて、その人の感情に伝える、つまり態度や様子を感情的に受け入れやすい内容にすることがだいじではないでしょうかという、その程度のことです。

 ただ、忙しいとわたしもついついとげとげしく対応してしまうので、まだまだですが・・・。

 どうしてそう思ったかというと、昨年の子宮外妊娠の時に自分の勤務する病院で手術・入院だったのですが、そのときにそのようにしてくれるスタッフの人が多くて、私がとても楽に過ごせたからです。

 そういう意味で、もうスタッフの皆さんは実践しておられるのですが、言葉としてご存じないかもと思ったので・・・。

 いずれにしても楽しい講演会だったので、ありがたかったです。スタッフの役に立てればなあと思います。

 

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