2009年6月7日日曜日

子育てが間違っていた・・・というわけではないのですが

 前回の続きです。 

 20歳代になってから、発達障害かもしれないという診断となった場合、本人も大変でしょうけれども周囲も大変なのです。
 
 つまり、もう一度診断をはっきりさせるために、子どものころのことを親御さん世代に思い出してもらう必要があるからです。

 そうなると、記憶があいまいなのは当然ですが、「いまさらそんな、この人の育て方がダメだといわれたって・・・」というような反応になってしまうことが多いものです。

 そうなると、私から御本人を通じて外来にきて、検査(PARS;pervasive developmental disorder rating scales;広汎性発達障害評定尺度という聞き取りタイプのもの)をしたいのですが、と伝えてもなかなか外来に来てはいただけません。

 私としては、発達障害であれば、カウンセリングやグループセラピーがメインとなりますし、うつ病のみであれば、お薬がメインになってきますから、治療方針を決めるのに大事なことなのですが、自分の今までのことを責められてしまうのではないか、と怖がってしまう親御さん世代が多いようで、なかなかうまく進みません。

 どうやったらいいものかなあと、考えているのですが・・・。
 

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