2009年8月12日水曜日

「お母さんを看てなくちゃ」

 外来に統合失調症のお母さんを抱えた、女の子が来てくれています。まだ10代の前半で、一番お母さんが必要な年代なのですが、残念なことにお母さんは不調です。

 お母さんはいろいろな考えがあって、お薬をやめたようなのですが、そのせいで非常に不調で、興奮しやすかったり、叫んだり、危険なことをするそうです。
 
 母方のおじいさん、おばあさんは、お母さんとすぐに衝突するので、なかなかお母さんとお話もできず、接触を避けてしまっているそうで、お母さんにとって頼りになるのは、この人のお父さんとこの人だけ・・・。お父さんには仕事がありますし、夏休みの今、彼女が日中お母さんと一緒にいて、お母さんが危険なことをしないかどうか、見守っているということなのです。

 そのせいか、夜は寝つきが悪いし、おかしなつらい夢ばかり見るし、勉強をする気にもならず、つらい、と話してくれます。

 この話、涙が出てきました。まだまだお母さんに甘えていたい年頃なのに、なぜこういうことになるんでしょうか・・・。

 お父さんにお話して、お母さんの主治医に相談しては?と持ちかけましたが、なかなかそれは実現しそうにないのです・・・。

 どうしたらいいのかと、彼女の今後が気になるのです。

 今日のブログタイトルは、彼女が外来の終わり際に言ったことです。これを聞いて余計にどうしたらいいのかわからなくなっています。
 

0 件のコメント: