2009年8月27日木曜日

もめごと

 タイトルを見て驚かれたかもしれませんが、私が誰かともめごとを起こしてしまった、のではありません。

 先日の外来で、お母さんが紹介状を持参してお子さんを連れて受診されました。お父さんも一緒だったのです。

 紹介状を持ってきておられたこと、お母さんがかなり悩んでおられること、何より問診表に受診に家族全員賛成と書かれていたので、心理検査の予約を入れようとしました。

 最初から、はっきりきけばよかったのですが、どうも問診表を真に受けすぎたようです。予約を入れようとした時にお父さんが「検査なんて、自分はいやだ」と話し始めたのです。

 そういう場合はあるので、私は話をもっと聞こうとしたのですが、お母さんがすっかりあわててしまい、子どもさんご本人がおられる前で、ものすごいもめごとになりました。

 お互い信念があっての発言が相次ぐので、私としてはもう少し聞きたいなあと言う感じだったのですが、子どもとしてはいやではなかろうか、と思い(私自身が子供のころ親のもめごとなんて見たくなかったので)、子どもさんはプレイセラピー室を見学に行ってもらいました。

 そしてその後もなかなかに面白い話は続き、私はお父さんお母さんの意見の一致がないので、この後の方向性がいつもとは変えざるを得ず、パターンが違ってしまい勝手もわからず、困るには困ったのですが、結構楽しめました。お父さんの成育歴もわかりましたし、いいことが多かったのです。

 そして、プレイセラピー室もその子供さんにすっかり気に入ってもらえました。

 というわけで検査は保留ですが、また来てもらうことになりました。同時に学校にも来てもらえることになりました。

 もめごとって、聴く側の私が楽しんでしまえばそれまでの経過も話しやすいのかもしれません。

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