2009年1月10日土曜日

書評「加害者は変われるか?」信田さよ子著 筑摩書房 








書評「加害者は変われるか?」信田さよ子著 筑摩書房 1500円(税別)

 加害者は変われない、というのが私 の持論です。

 なぜなら、児童虐待やDVは加害者には自分の行為が分からないから、というのが理由です。

 ただ、日常的に児童虐待やDVの被害者と会っている と、加害者が変われないとしてもそれでもその加害者と一緒にいることを選択している人がいるのです。

 混乱がありながら、この本を手に取って読みました。

 こ の本を読み終えても、その混乱はすっきりしません。加害者を教育することも大変な困難があり、被害者を守ることも今の日本では制限がある。

 しかしそれで も、著者は徹底的に目の前にいるカウンセリングにきた被害者の見方になることを選択しています。見方であって、味方ではありません。

 そして、その見方の向 こうに加害者をみて、その被害者・加害者関係のバランスをとる。私が実際にそれを実行するとしたら、いったい自分はどうなってしまうのだろうかと気が遠く なりそうになります。

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