2009年1月18日日曜日

阪神淡路大震災

 1995年1月17日には、阪神淡路大震災があったのです。

 当時の私は医学部5年生で、もう進路(専門)を決めようとしている頃でした。

 その時の大震災でした。

 信田さよ子さんによれば、この震災後にPTSD(心的外傷後ストレス障害)という概念が日本に定着したそうです。

 今でも覚えているのが、震災後のがれきの山で窃盗が横行したという報道です。その時私は、人間ってこの震災で助け合うこともできるけど、人のものを奪うというエゴにも陥ることができるんだなあ、不思議な存在だなあと思ったのでした。

 最近読んだ「加害者は変われるか?」(信田さよ子著、筑摩書房 http://psychopsycho-psycho.blogspot.com/2009/01/blog-post_10.html)の中で、阪神淡路大震災で性犯罪も横行したことを知り、ますます人間って、よくわからないと思いました。

 わからないけれども、知りたいし、付き合いたい。

 私にとっての阪神淡路大震災は、精神科医としてのなにかが構築され始めた一歩のように思えるのでした。

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