2008年6月17日火曜日

アルコール依存症

私は、メンタルヘルスのうちでも依存症関連の治療を何年かしていました。
それで次のような記事が気になります。



2.ASK調査から ~運転代行利の落とし穴~
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君津市職員(4月19日)・牧之原市職員(5月2日)とせっかく運転代行を
使いながらも飲酒運転で検挙されるという事例が続きました。
飲酒運転をしないための有力な手段であるはずの運転代行が、飲酒運転に
つながるパラドックス……

ASK飲酒運転対策特別委員会では、06年9月から08年4月までに報道された
飲酒運転事例を「運転代行」をキーワードに検索。集まった64例を分析し
ました。

◎結局、運転代行を利用せず運転  33例

代行で帰ると周囲に話していたり、実際に呼んだにも関わらず、結局
利用せずに自分で運転してしまった、というケースがもっとも多く、
過半数の33例でした。

「手配したが、待ってもなかなか来ないので待ちきれず運転」
「同僚を代行で見送り、自分は車内で仮眠をとり運転」
「連れには『代行で帰る』と言い、実は頼んでいない」

などが主な理由です。酔っている人の言葉を鵜呑みにせず、同僚や
店側が「代行に乗るところまで付き添う」ことが必要です。

◎運転代行を利用したにもかかわらず飲酒運転  31例

意外と多かったのがこのケース。自宅近くまで帰ったものの、

「道がややこしく、自分で運転した方が早い」
「途中のコンビニに寄りたい」
「自宅で降りてから駐車場まで運転」

などの理由で代行を返したあと自身でハンドルを握ってしまう、あるいは
自宅に帰りついてから近所まで車で外出するといったものが、半数近い
31例ありました。
自宅から駐車場までたった100メートルを運転して検挙されたケース。
運転代行で帰るのだからと飲みすぎて、翌朝の出勤時に検挙されたケースも。

……このほか、ケースから浮かび上がってきた「5つの教訓」をサイトで
紹介しています。ぜひごらんください。
せっかく運転代行を使うなら、最後までぬかりなく!

↓調査結果の詳細と5つの教訓はこちら↓
http://www.ask.or.jp/ddd_case2.html


(以下psycho)
 代行を使ってもなおかつ、飲んでしまう・・・。これは立派な依存症でしょう。

 依存症の人には、今まで出会った中では二通りあるような気がしています。
 「依存症ですね」と告げられて、ほっとする人と、怒る人。
 前者は、ずっと自分の人格がよくないのだと思っていたから、依存症という病気だと聞かされてほっとした人です。
 後者は、自分の人格を否定されたと思う人です。

 私は、どちらの反応もありだと思います。どちらのタイプの人でも、私が出会った範囲では、回復する人は回復するし、しない人はしない、そういうシンプルさが依存症にはあります。

 「依存症ですね」と、医者から告げられたあとの反応がどんなものであっても、回復することはできると思います。

 でも、「自分が依存症である」という事実は、なかなか受け入れがたいです。私はそれもあって当然と思います。そういう葛藤がありながら、受け入れようとして生きていく。

 そのあたりが、かなり素敵なものです。

 詳しくは、AA;Alchoholics Anonymus;無名のアルコール依存症者たち
 http://www.cam.hi-ho.ne.jp/aa-jso/
を参照してみてください。

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