2008年11月10日月曜日

書評 「3つの真実」




書評 「3つの真実」 野口嘉則著 ビジネス社 1238円(税別)
 
 この本はビジネス書でしょうし、 ほとんどの人はそのような目的で読むと思います。

 しかし、私は興味が惹かれた点は、違いました。

 この中で主人公の家族にうつ病、不登校があったのです。つ まり私は、これらの疾患を持つ人の家族で、その人たちにどのように接するか、その人たちがもしもこの主人公のような物質的成功や効率主義を重んじる人の場 合、どのように話をすればいいのかをこの本から読み取れたのです。

 そうすると、主人公には家族のうつ病や不登校を「理解せよ」と進言したり、彼の態度を非 難してはいけないのです。この中に登場する老人のように、相手に心を開いてもらうために、どうしたらいいのか・・・。

 いえいえ、「相手に心を開いてもら う」ことはできないのです。なぜなら、「心を開く」のは相手だからです。
 相手からいかに、信頼してもらうか。一言ではまとめられないですが、それがこの本に書かれていると私は思っています。

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