2008年7月20日日曜日

病院で暴力をふるう人たち

病院で、暴言・暴力をふるう人たちがいるのです。

愛知県・小牧市民病院 職員の約半数が患者の院内暴言・暴力を経験_暴言・暴力から守る対応策が急務

記事:Japan Medicine
提供:じほう

【2008年7月18日】

 病院現場では、患者・家族からの暴言・暴力から、病院職員を守る具体的対応策の構築が急務になっている。愛知県の小牧市民病院(544床、末永裕之院 長)の48.6%の職員が、患者・家族などから暴言・脅迫などを受けていることが明らかになった。今回、小牧市民病院では、7月に開かれた全国自治体病院 協議会近畿・東海地方会議に報告するため、病院職員を対象に調査を行ったものだ。

複数回体験の職員が多い傾向に

 医療機関内の暴言・暴力などは、近年、医療者から患者への場合、反対に患者・家族から医療者への場合と両方が問題視されている。
  小牧市民病院の調査は、職員825人を対象に実施した結果、回答は664人(回答率80.5%)だった。そこで、患者・家族から暴言・脅迫などを受けたことがあると回答したのは、323人、48.61%で過半数に迫る勢いにあることが分かった。
  暴言などを受けたと回答した323人について、職種別に見ると看護師が220人で圧倒的に多く、次いで、医師50人、技師34人などと続いた。受けた時期 については、171人は1年以内の経験とし、その回数は2回以上が241人を占め、常態化していることがうかがえた。暴言などを受けた場所については、病 室が169人で最も多かった。
  さらに患者らの暴言などの要因については、患者の思い違い、理解不足を挙げたのが多かったほか、診療の待ち時間へのクレームとして暴言などを言う患者もいるとしている。
  実際に苦情の種類は、やはり暴言が287人で最も多かったが、暴力を受けた職員も68人存在していた。
  “危険”との危機感を抱いたことがあるとしたのは150人に達している。そして解決策としては、口頭による謝罪が最も多く、警察への要請は14件にとどまった。

マルボウ経験の警察OBの採用は効果的

 この結果を受け同院は、「医療現場で職員は、不本意ながら謝罪をすることで切り抜けている。ただ、警察OBを配置することも有効な手段だが、従来の巡査クラスではなくマルボウ経験の警察OBが効果的ではないか」と話している。
  また、全国自治体病院協議会近畿・東海地方会議で行われた議論でも、例えば、岐阜県の病院から、暴力対策について弁護士と相談して、トラブルを起こした患 者に対して診療拒否ができるよう念書を書いてもらっている事例や、警察OBを雇用しトラブル処理に対応してもらうと効果的などの意見が出された。ただ、警 察OBは、やはりマルボウ対策に精通した人材が望ましいとの意見が複数出された。
  ただ、診療応需義務について厚生労働省は、現時点で診療応需義務を見直す方針にはないとしている。


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(以下、psycho)

 私も、外来にきたひとから暴力を受けたことがありますし、入院している人を担当していたころには、担当の人から殴られたこともあります。

 暴言もあります。

 何とも感じないようにしましたが、辛かったです。感じないようにするしかない、とその当時は思っていました。でも、それは、違うだろう、いつか解決策が見つかるといいのに、そう思っていました。

 この記事を読んで思ったのは、その当時のことです。思い出して、自分だけじゃなかったんだなあと、思う気持ちと、さみしさがありました。

 病院という場所で、暴力を選ぶのは、よほどのことだろうと思うのですが、暴言・暴力にあう側もつらい・・・。

 さりとて、この記事のように、警察に対応してもらう、しかも力の強い人に対応してもらおうというのも、さみしい気がします。

 簡単に結論が出ないのですが、こうして、記事になるのは、みんなで考えるきっかけになるのでいいと思えます。

 自分勝手ですが、私はもう暴言・暴力にはあいたくありません。

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