2008年8月6日水曜日

お医者さんの勉強法

  医療維新    2008年07月24日トップに戻る    レポート    臨床情報収集方法アンケート◆Vol.2
卒後10年以内は「院内の医師に質問」、11年以上は「自分で調べる」
情報を入手する方法、若手・中堅以上・開業医に差 
村山みのり(m3.com編集部)
   


 Q2.情報を入手するために主に利用する方法

 Q02-1:自分の専門領域について、
最新情報等をチェックするとき
 Q02-2:学術論文を書くとき
 Q02-3:診療上で知りたい情報があるとき【緊急の場合】
 Q02-4:診療上で知りたい情報があるとき【時間に比較的余裕がある場合】
 
 ◇勤務医・卒後10年以内(複数回答、単位:%)                    (n=122)

1専門領域
2論文
3診療・緊急
4診療・通常
01 同じ病医院の医師に質問
76
63
84
75
02 同じ病医院以外の医師に質問
12
13
22
20
03 メーリングリスト、SNSなどで質問
3
0
4
3
04 勉強会など
36
10
5
13
05 紙媒体の医学書・医学雑誌
66
67
41
68
06 インターネットの医療専門サイト
54
49
46
64
07 インターネットの一般サイト
9
7
22
11
08 その他
4
5
1
4
その他具体例
専門誌、学会、MR 専門誌、インターネットマガジン、学会・研究発表 MR 専門誌、MR

 ◇勤務医・卒後11年以上(複数回答、単位:%)                   (n=151)

1専門領域
2論文
3診療・緊急
4診療・通常
01 同じ病医院の医師に質問
38
30
65
42
02 同じ病医院以外の医師に質問
22
20
23
27
03 メーリングリスト、SNSなどで質問
5
3
4
8
04 勉強会など
45
17
9
22
05 紙媒体の医学書・医学雑誌
61
76
46
69
06 インターネットの医療専門サイト
60
64
67
70
07 インターネットの一般サイト
16
11
25
21
08 その他
5
4
2
3
その他具体例 学会、インターネットマガジン、学会・研究会 インターネットマガジン、大学病院の図書館 MR インターネットマガジン、電子媒体の医学書

 ◇開業医(複数回答、単位:%)                              (n=110)

1専門領域
2論文
3診療・緊急
4診療・通常
01 同じ病医院の医師に質問
9
10
15
7
02 同じ病医院以外の医師に質問
31
30
41
40
03 メーリングリスト、SNSなどで質問
15
5
17
16
04 勉強会など
63
23
17
38
05 紙媒体の医学書・医学雑誌
61
68
16
69
06 インターネットの医療専門サイト
61
46
60
57
07 インターネットの一般サイト
10
10
21
15
08 その他
4
7
5
4
その他具体例
学会、MR インターネットマガジン、大学病院の図書館 MR インターネットマガジン、電子媒体の医学書

 卒後10年以内の勤務医では、情報入手に際し「同じ病医院の医師に質問」が多く、また比率も高いという特徴が見られた。また、他の2区分(卒後11年以上・開業医)に比べ、「他の病医院の医師へ質問」が少なく、出身大学などよりも現在の勤務先にいる医師に相談をするケースが圧倒的に多い様子がうかがえた。

 卒後11年以上の勤務医では、「同じ病医院の医師に質問」の割合は大幅に減り、各項目とも医学書・医学雑誌、インターネットなどで自ら調べるケースが多かった。特に診療上必要な情報を入手したい場合、紙媒体よりもインターネットを用いることが多いという傾向が見られた。経験年数が長い分、必要な情報の載っているサイトをよく知っており、また情報の真贋(しんがん)を見極める能力に優れるという要因が推測される。

 開業医の場合は、院内に他の医師がいる場合が少ないため、医学書・医学雑誌、インターネットなどで自ら調べるケースが多数を占めた。一方で、他の病医院の医師に質問する割合もそれらに次いで高く、また「勉強会など」の割合が他区分に比べて高い(特に専門領域では最も回答数が多い)ことなどから、日ごろの交流が盛んであり、医師同士のつながりが生かされていることがうかがえる。

  なお、今回のデータでは、外科系・内科系の有意差はほとんど見られなかった。

(以下、psycho)

  子どもの頃、親から「医者になったら、一生勉強だ」といわれて、えらくうんざりした記憶があります。しかし、実際その通りでした。違っていたのは、べつにうんざりすることはなくて、むしろ結構面白いというくらい。

 とにかく、そんなふうにお医者さんはよく勉強する、と思っていたわけですし、実際その通りでした。医学生の頃、医局の先生たちが英語文献などを読んでいて、「よくこんなの読めるなあ」と思っていました。

 しかし、自分でやってみると本当に、楽しいのです。だって自分の興味のある分野の新しい話なわけですから楽しくないわけがない・・・。

 ただ、この記事を読んで驚いたのが、卒後(=医学部を卒業後という意味)11年目以降は、知らないことがあったら自分で調べる、という部分です。

 確かにこの記事での指摘通り、「特に診療上必要な情報を入手したい場合、紙媒体よりもインターネットを用いることが多いという傾向が見られた。経験年数が長い分、必要な情報の載っているサイトをよく知っており、また情報の真贋(しんがん)を見極める能力に優れるという要因が推測される」ということはあるでしょう。

 でも、少なくとも私の場合、卒後12年目ですが、人に聞くのが恥ずかしいというのがあります。なんとなくなんだけど。もちろん、つまらないプライドだなあとわかりきっているのですが。

 実際、自分が逆に精神科のことで質問されるとすごくうれしいのに。

 先日も勤務先の医局で、患者さんのことを相談されて、うれしかったです。

 まあ、もっと聞いてみようかなと思いますが、明日からいきなり質問しまくっても変ですし・・・。
 

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