2008年8月31日日曜日

認知症


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 認知症の人たちが、先進国と開発途上国において発生率に差がないかもしれない、というのが今頃提言されているとは、驚いてしまいました。

 感染症なら、地域差があることは容易に私は想像できますが、認知症で地域差があるというのが、私の知識及び概念の不足のためでしょうか、あまり思い当たらないのです。

 人類は、ホモサピエンスという生物学的分類に含まれるのですから、人種差があってもそれほど大きくはないのではないか、というのが私の意見です。

 特に、認知症のような神経変性疾患の場合、環境要因が影響しているにしても、それはもしかしたらそれほど大きい影響ではないのではないか・・・。そんなことを私は考えています。

 ここまで書いていて、ふと、村瀬孝生著「おばあちゃんが、ぼけた」(理論社)を思い出しました。もしかしたら、この記事のような調査をした人たちは、この本のような環境なら、認知症が悪化しないかもしれない、と言いたかったのかもしれない・・・。

 だとしたら、私があまりにも、意地悪な目でこの記事を読んでいたのでしょう・・・。なんか恥ずかしい・・・。

 研究している人たちは、認知症がどこの地域で多いかという発生要因を知りたい(←もちろん知りたいのはあるでしょうが)のではなくて、どう暮らしていたら、認知症の人たちがその病名をつけられてもつかなくても暮らしていっているのかを知りたかったのかもしれないわけです。

 世界のどこの地域であっても、この村瀬孝生さんの本の中でのような暮らしがあれば、いいと思います。私も安心して、「ボケる」ことができるというものですから。

 

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