2008/08/18(月)
No.J000468
- 閉経後女性へのホルモン治療は経皮剤で
- ホルモン治療|胆嚢疾患|経口剤|経皮剤|消化器
閉経後女性へのホルモン治療は胆嚢疾患(胆石症、胆嚢炎、
胆嚢切除術)のリスクを増大することが、 無作為化試験や観察研究によって明らかになっている。 オックスフォード大学疫学部門のBette Liu氏らは、ホルモン剤には経皮剤と経口剤のタイプがあり、 肝臓で初回通過代謝する経口剤よりも通過しない経皮剤のほうが、 疾患リスクを減らすことができるのではないかと、 両者の比較を行った。BMJ誌2008年7月10日号より。
イギリス・スコットランド女性100万人を対象に
Million Women Studyと名付けられたこの前向きコホート研究は、
NHSブレストスクリーニングセンターを利用した100万1,
主要評価項目は、ホルモン治療が行われ胆嚢疾患・
胆嚢疾患リスクは経皮剤1.17 vs. 経口剤1.74
胆嚢疾患による入院が確認されたのは1万9,889例。
ホルモン治療未受療者と比べて治療中の者のほうが、
経口剤受療者のうち、ウマエストロゲン(1.79、1.72~
治療を中止すると、時間とともにリスクは減少する(P=0.
アウトカムとして胆嚢摘出術に至った点に差異はなかった。
5年間での標準入院率(/100人)は、未治療者で1.1、
Liu氏は、「胆嚢疾患は閉経後女性でよく見られる疾患であり、
確かに、ちょいと医者らしいことをいわせていただければ、経皮剤の効果というのは内服よりもいいだろうと、わかります。この記事にあるとおり、肝臓を通過してから全身へ有効成分が配分されるよりも、有効成分であれば、という限定つきですが、ずっと濃度の高い成分が全身に循環するのですから。
ありがたいといえばありがたいしくみです。
私psycho、この経皮剤の効果を実感しているものの一人です。というのも、自分ではなくて、息子です(今日誕生日なのに、ネタにされるとは。ごめん、息子!)。
息子は、まだ小さいので風邪をひきやすいです。彼はおなかが丈夫なのですが、どうも喉が弱いようで、風邪を引けば決まって咳になります。
そんなとき、小児科の同僚から処方された咳止めテープ(商品名;ホクナリンテープ)を背中か、胸か、上腕に貼ると、30分もすればあら不思議。あれほどつらそうだった咳が収まってしまうのです。
やれありがたい、と私も息子もぐっすりと寝ます。子どもの咳は、気管支の拡張や収縮の関係で朝方に多いので、このテープはありがたい限りなのです。
最初に処方された時には、「なに、これ。こんなんで効くの?」と思って、バカにしていたpsychoですが、母親としてはただ貼ればいいだけですから、手間なしです。
咳が出た時は今までは、速攻で階下へいって冷蔵庫から咳止めの薬を水に溶かして、薬飲みスポイトで飲ませていたので、息子がむせてしまったりして、「肺炎にならないのか!?」と心配していたのですが、このテープだとその心配ももう無いです。
ただ、すごく心配になります。あまり手軽なものが手に入ると、psychoはいつもそうなので、取り越し苦労であってほしいのですが・・・。
有効成分にもしも、非有効成分もしくは、有害成分がくっついてしまうということになったら、どうするんでしょう?
いや、なんらかの事故で起こる可能性があると思うのですが、このことで致死性になったりしないのでしょうか?
たしかに、実感したとおり、テープに代表される経皮剤は手軽でありがたいですし、いずれ、精神科の内服もそんなふうになればいいと思う面もあるのですが、実際、有害成分が経皮的に体内に吸収される可能性も、なくはないことを踏まえて、使いたいです。
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