2008年10月12日日曜日

人生案内とは

 ハーバード大学医学部留学・独立日記 ... 人生案内:小説家にな�

 私psychoは人生問題を誰かに相談したことはありますが、おそらくは「悪い例」のほうだったのでしょう。参考になった相談の回答も多々あったのでしょうが、なかなか思い出せません。

 翻って、日常の外来でそのように人生問題を相談されることも多々あります。でも、ほとんど参考にしてもらおうというふうに思ってはいません。

 余談ですが、もちろん、いやいやながら精神科・心療内科を受診した初診の方には、どう伝えれば今後の外来受診を継続してもらえるか、ごく短時間(数秒かもしれません)に腐心することはしょっちゅうです。

 人生問題。たとえば、将来のこと、人間関係、恋愛関係などでしょうか。私は、二つに分けられると思っています。(1)自分で何とかできること、(2)自分ではなんともできないこと、です。

 (1)は、まさしく人生問題だと思います。自分が今後、この場面でどうふるまうべきか、どうしていけば自分の納得できる方向をとれるか、と考えているという話は、外来で教えていただいてもなかなか考えるに値する問題であるとは、私も考えています。(1)は、少なくとも自分自身がこうするべきだ、こうふるまうべきだと考えているが、客観的にどうですか?という質問は議論する価値ありと思いますが・・・。
 ただし、自分がどうしたらいいか、を私の判断にゆだねようとする人はあまり私は好きになれません。好みはもちろん仕事なので表現しませんが、あくまでも「私なら」というスタンスで話し、結論は「でも、私とあなたは違う人ですから」で終わります。
 
 (2)は、実は、私に話してみても仕方のないことです。流れに身を任せるしかなく、あらゆる行動が悪あがきになりうるのです。でも、話さずにおられない。そういうときのために私がいるのです。私に話して、流れを少しでも受け入れられるようになれれば、それはそれで意義あると思います。
 ただ、たいていの人は、なんでも自分のコントロールで何とかなると思っています。それが私にとっては不思議でならないのですが・・・。
 
 SA(無名のセックス依存症者たち)というところにhttp://www15.ocn.ne.jp/~ggmts7/serenityplayer.htmというページがあり、それで「平安の祈り」というものがあります。
 結局は、自分に何とかできるものとできないものを見分ける力をつけるしかないのだろうと思います。

 おそらく、冒頭の島岡さんのブログの記事に登場した新聞記事の女性は、自分で自分の人生をどうしたらいいのかさえもわからないのだと思います。その方のことを詳細は存じ上げないので何とも言えませんが、自分が何を求めているのかを知ることは、もしかすると、その方ができることの一つなのかもしれません。

1 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

引用とコメントありがとうございました。
Motomu