2008年10月13日月曜日

「千と千尋の神隠し」;感想

 ようやく観ました。

 申し訳ないのですが、あまりジブリ映画に共感できないことが多かったのです。あれ、といっても「もののけ姫」だけですが・・・。

 でも、「千と千尋の神隠し」はよかったです。共感できました。

 もっとも共感できたのは、人とのコミュニケーションの大事さを徹頭徹尾伝えている点です。前半で釜爺にお世話になったのに対し、リンが千尋に「あんた、釜爺にお世話になったんだろう。お礼は言ったのかい!?」という場面。

 そして、千尋があらゆる場面で、常にカオナシを自分と同じニーズをもつ「人」として、接している点です。

 これが一番この映画の伝えたいポイントだなと、わかります。特に、カオナシなんて千尋のストーカー化しているんだから、全然相手にしなくてもいいのに、千尋は堂々とカオナシと向き合って、彼にこびない。そして、それでもストーカーになっているのに、カオナシの分まで汽車代を出してあげたりして。

 リンも、千尋が自分と違う世界の人間だとわかっていても、同じニーズをもつ対等さを常に千尋に出し続けている。すごいなあと思います。

 私は、そうだろうか。私自身がそのように誰かにでも接することができるだろうかと、突き付けられながら、説教臭くない。

 楽しめます。また、このブログの8月19日の「ハリーと千尋世代の子供たち」という本も、読むと面白さ倍増ですよ。http://psychopsycho-psycho.blogspot.com/2008/08/blog-post_19.html

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