2008年10月1日水曜日

銚子市の市立総合病院390床、財政難で休止

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 千葉県銚子市の市立総合病院(393床)が財政難のため、30日を最後に休止する。これだけの規模の自治体病院が行き詰まったケースはあまり例がない。市は医師不足を招いた国の施策を非難するが、市の経営姿勢こそ問題との指摘も出ている。

再建の見通しが立たない中、転院を強いられた患者から不満の声が噴出している。(社会部 小林直貴、千葉支局 木村勇、赤津良太)

(以下、psycho)

 ちょうど似たような規模の病院に、psychoは勤めています。自分の病院が心配になりました・・・。これが記事を読んで気がついたふたつのうち、第一の点です。

 この記事の千葉県銚子市の病院が、全科揃った総合病院であったかどうかはっきりしないと思うのですが、私の勤めている病院はいわゆる“ミニ”総合病院で、耳鼻科や皮膚科などないのです。消化器科だけが突出している病院なのですが、私が経営者ならこれだけでいいのかと疑問を持ってしまいます。

 ここも行政による病院なので、そのあたりの問題を感じる点は、私とは違っているのだろうと思いますが・・・。


 第二の点は、精神科の外来の人たちが1000人いるのに、病院がなくなってしまう状況は、「またか」という感じです。似た状況はいくつかあります。

 島根県隠岐病院精神科常勤医不在http://sankei.jp.msn.com/life/body/080410/bdy0804102009005-n1.htm

 秋田県由利組合総合病院精神科病床休止へhttp://iseki77.blog65.fc2.com/blog-entry-5071.html

まとめてしまうと、この記事になるのかもしれません。http://www.asahi.com/health/news/TKY200805290156.html

 精神科医が悪いわけではないと思うのですが、産婦人科医不足、小児科医不足に続いて精神科医も配置バランスが悪かったり、不足してしまったりということがあるのだろうと思っています。


 私は冒頭の記事のように、病院がなくなってしまうのは、医者の待遇改善を考えていないからではないと思います。

 医者の、というよりも、全職員に対して経営側がどう思っているか、ということじゃないでしょうか。

 psychoの勤務している病院で信じられないようなことを聞いてしまいました。今月10月で部署が変わる看護スタッフの人がいるのですが、来月どこに行くのか、外来なのか病棟なのかさえもわからないというのです。

 これは人間扱いではない、と私は思いました。来月の家族での予定も立たなければ、子どもの行事に誰が行くのかという予定も立てられず、介護をしていれば(というか、ほとんどの人がしている)その被介護者を病院に連れ行けるのかという予定も立てられない・・・。信じられない非人間的扱いです。


 これを聞いたとき、私は自分の勤めている病院にこのまま居続けていいのか、と自問してしまいました。

 この点だ、と私は思いました。


 そして、もっというと、先日読んだ「自分の中の小さな「箱」から脱出する方法」という本を思い出しました。

 


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